デザイン:AD FAHREN 大東浩司
四国を探るプロジェクトの始動
四国はよそから見れば「ひとつの島」と言われながら、
当の本人たちはそれぞれがそれぞれに自分たちは他の3県とは違うのだよ、3県とは!と主張しながら、まあそれでいてなんとなく意識していたりして・・・(ややこしい!)。
たとえて言うならば、そっぽを向きながら鏡越しにそれぞれを見ているような、そんな微妙な関係であるように思えたのです。
それはいろんな話を共有するにつれ、さらに強いものとなっていったりもするわけですが、その一方で四国という括りの中で“何か”ができるのではないかという期待感や高揚感も感じるようになったのです。
こんな感じで、自分たちの住む場所をさらに深く探るべく、四国大陸のプロジェクトは動き始めました。
リアルな四国を表現する
ここで住むこと、働くこと、生きることは、田舎暮らしへの憧れだけで完結するほどファジー(死語)なものではありません。
それはデフォルメされたものではなく、リアルなものでなければならないと感じました。
リアルな四国の形を再現した理由はそこにあります。
新しい視点で捉えた四国
まだ自分たちも知らない新しい四国を探るという視点からは、“未知の大陸”というキーワードを導きだし、同時に“大陸”という言葉をよりわかりやすく表現するために、世界地図をベースに『大陸移動説』になぞらえた架空の物語をつくりました。
元々、四国はひとつの大陸であったが、
永い永い年月を経て分裂した。
そして現在-。
こうして「新しい視点で捉えた四国」のシンボルが生まれたのです。
実在しない全く新しい大陸。
この大陸にはまだまだ何かが眠っている…
そんなワクワクする物語をこれから綴っていきます。
だけどそれは今ここに住み、働き、生きているリアルな私たち、そのものなのです。