徳島に住んで3年、念願の吉野川ラフティングへ
行きたいと思いながらなかなか同行者が現れず毎年先送りにしていた吉野川ラフティング。急に朝晩が冷え込んでシーズンを逃し、またしても先送りかと思われた10月中頃四国へ複数回訪れているセミプロ旅行者が「徳島に遊びに行ってもいい?」と一言。「じゃあ剣山にでも登る?」と、これまた未達成の四国体験を持ちかけてみたものの直前まで情報収集を怠り”どうやって登るんだ?状態”。そんな折り、四国大陸ライターのあっこちゃんから「明日ラフティングしない?」とのお誘いが舞い込み、これまた四国大陸ライターの稲盛さんの紹介で、とんとんと徳島県は三好町池田のナイスラフティングさんへお邪魔してきました。

今回の体験の舞台。大歩危小歩危(おおぼけ・こぼけ)紅葉も美しい渓谷です(撮影2月)。
ざっぱーん!ざぶーん!ストップの効かない激流へ
ナイスラフティングさんのツアーコースはこちらの4種類。
・本格激流ラフティング1日プラン
・本格激流ラフティング半日プラン
・わくわくファミリーラフティングプラン
・とくとくファミリーラフティングプラン
予約の電話口で「激流でよろしいですか?」と念押しされ、一瞬返事に逡巡しましたがラフティングは4回目というセミプロあっこちゃんの「そりゃ激流でしょ!」との一言に乗っかって”本格激流ラフティング半日プラン”を申込。ヘルメット、ウエットスーツ、ライフジャケット、リバーシューズを着込み吉野川を上流まで車で上っていきます。昼食を食べ終わった1日プランの人たちと合流して、川下りスタート。
ありがたいことに天気は快晴。とはいえ季節は10月。水底が見えるぐらい澄んでいて、いかにも冷たそうな水を前にウエットスーツの安心感を持ってしても身がひるみます。いかに濡れまいかと考えていたのもつかの間、前からざっぱーん!ざぶーん!軽く頭を超える水が押し寄せてきてびしょ濡れに。とあらばせっかくなので水に触れないと。しっかりと全身を水に浸すと思ったより冷たくなくてひさしぶりの浮遊感にうきうき。
BGMが聴こえてきそうなラフティング部隊
この日は10月の3連休中日。参加者が多いときはこんな風に連なって進みます。大学の同級生で貸し切っているボートもあれば、少人数ごとの乗り合わせのボートも。私たちのボートはなんとインストラクターの養成用に出していたものらしく、船員は私たち3人とこの道数十年のインストラクターマダンさんと研修中のショウヘイさん。先陣を切っているくせに迫力にかける白い3つのヘルメッターズがご覧いただけますでしょうか。
ラフティング聖地と呼ばれる吉野川、意外な土地との繋がり
さて、ここ吉野川は聖地と呼ばれるほどのラフティングの名所。シーズンを通して安定した水量があり、岩山から生み出される激流は日本一、青石に囲まれた山深い渓谷のなかを進んでいく景観も魅力のひとつだといいます。毎年吉野川に修行をしにくるインストラクターも多く、なんと国を超えてネパールからも。今回メインのインストラクターをしてくださったマダンさんも、ネパール出身なんだそう。
ラフティング王国・ネパール
日本に来て9年になるというマダンさん。日本語が堪能なのでしばらく気づかなかったのですが、マダンさんにいわれて周りを見渡すと外国人らしき風貌の方がボートを支配している姿がちらほら。山のイメージが強いネパールですが、世界一の山エベレストを有するヒマラヤ山系からの雪解けが豊富なため、世界でも有数のラフティングスポットなのだそう。なかには10日間かけて上流から下流へ下るツアーもあるとか。「大歩危小歩危はどうですか?」と訊ねると、ネパールの風景とよく似ていると笑って話してくれました。
来たれ、徳島県民!四国民!もちろん本州からも!
そんなわけで、おしゃべりまじり、真剣まじりで乗り越えたみっちり3時間半の激流体験。太陽を見上げ、水に飛び込み、オールを漕いで、全身で自然を堪能しました。さて、今年のラフティングシーズンは終わってしまいましたが(会社によっては年中行っているところもあります)、ぜひ来年来ていただきたいのが徳島県民のみなさん!こんなに壮大なアクティビティが身近にあるのに!身近にあるから?四国四県や中国・関西地方からのお客さんのなかで一番少ないのが地元・徳島県から、とのこと。友達を連れて、遊びにきたお客さんを連れて、”激流”に挑んでみませんか。いいもの持ってますよ、徳島県。
四国・吉野川ナイスラフティング
〒779-5164 徳島県三好市池田町大利下大田38-1
TEL.0883-74-5136/FAX.0883-74-5136
※ラフティングシーズンは4月末〜10月末頃まで
http://www.yoshinogawa-nicerafting.com/index.html