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あやちゃんの体験記

2013.9.5 

浴衣を着てアートを楽しむ!夜の美術館に行ってきた

名画の前に浴衣女子、ここは一体どこ?

すっかり残暑感ただよう今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。8月上旬、今年は着る機会がないなぁとぼやいていたわたしの元へ「浴衣を着て美術館に行かないかい?」とのお誘いが。花火大会でもお祭りでもなく美術館へ浴衣。とってもハイカラではありませんか。早速浴衣を着込んで繰り出したのは徳島県鳴門市にある大塚国際美術館。ポカリスエットやボンカレーで有名な大塚グループが創立75周年記念事業として設立した私立美術館です。

名だたる名画と浴衣女子。明るいなかで浴衣を見るのもなかなかに新鮮です。

名だたる名画と浴衣女子。明るい光のなかで浴衣を見るのもなかなかに新鮮です。

2004年からはじまった夏の夜の美術館の取り組み

なぜこんなに来場者の浴衣率が高いのか、という説明がまだでしたね。訪れた8月3日(土)は、大塚国際美術館が主催するイベント「夏の夜の美術館」当日。いつもと違った美術館を楽しんでもらおうとこの日だけは開館時間を21:00まで延長、さらに”ゆかたの日”と銘打って浴衣を来た来場者は17:00以降入場無料(通常は17:00閉館、入場料は大人3150円)という大塚様の懐の広さに感服せざるを得ない取り組みが行われていたのです。肌感覚で、来場者の約9割は浴衣に身を包んでいたのではないかと思います。お父さんもお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんもちびっこも、老若男女様々な柄の浴衣を着込んで少し浮き足立って作品を鑑賞する姿がとても印象的でした。

モネの名画、睡蓮は夜のライトアップも

屋外に展示されたモネの睡蓮は夜のライトアップも

文化財の記録保存のあり方に大いに貢献する陶板名画による美術館

さてさてこの美術館、実はオリジナル作品が1点もない一風変わった美術館なのです。「名だたる名画」「モネの睡蓮」と言っておきながらどういうこと?その答えは作品の素材にあります。ここ大塚国際美術館に収蔵されている作品はすべて”絵画”ではなく、”陶板”(その名の通り、板状の陶器のこと)に原寸大で複製された名画。とはいえ侮るなかれ。複製された陶板名画は、6名の選考委員によって世界25カ国190余りの美術館から選定された至宝の西洋名画たち。門外不出の「ゲルニカ」をはじめ、ピカソ、モネ、ルノワール、エル・グレコにレオナルド・ダ・ヴィンチ…その数なんと1000点余り。そのすべてが大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術(陶板名画ができるまで、はこちら)によって陶板に転写され、日本に居ながらにして世界の美術作品が体感できるのです。また、陶板名画のいいところは約2000年以上にわたって転写されたものが”そのままの色と形で残る”こと。退色劣化を逃れられないオリジナル作品をはじめとする文化財の今後の記録保存のあり方に大きく貢献するものとして注目されています。

こんな気持ちのいい庭園もあり。

館内にはこんな気持ちのいい庭園もあり。ちなみにこちら延床面積は私立美術館としては日本最大で、とても広い。

館内では写真も撮れるよ!

なお、ここでも大塚様の懐の広さ大発揮。なんと、1000点余りの名画たちとの写真撮影が可能なのです(ただしストロボ、フラッシュ、三脚などの使用・商業目的での利用は厳禁)。そうくればと、絵とのハイタッチ風撮影やモチーフとおなじポーズをしての撮影などという二次的な楽しみも得たのですが同じようなことをしていたのはお子様だけだったので、写真の掲載は割愛しておきます。訪れる際はカメラをお忘れなく。

ピカソの絵にも負けない浴衣柄

ピカソの絵にも負けない浴衣柄。色彩豊かな浴衣の柄をみて、これもアートだなと新たな発見もしました。

ほかにも楽しめる工夫がいっぱい

トリップアドバイザーが発表した「口コミで選ぶ行ってよかった!日本の美術館&博物館2012」で堂々の第2位を記録した大塚国際美術館。先日来場者300万人を突破したそうです。夜のイベントは年に1度のようですが、夏休みこどもプログラムや、ヴァティカンにあるシスティーナ礼拝堂を原寸大に立体再現したシスティーナ・ホールで行われる歌舞伎などその他イベントも盛りだくさん。館内のカフェでまったりするもよし、鳴門海峡を眺めて帰るもよし、おいしい海産物を食べて帰るもよし、のんびりまったり1日が過ごせます。ぜひ足を運んでみてくださいね。

大塚国際美術館

〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
TEL.088-687-3737
開館時間:9時30分から17時まで|月曜日休館(祝日の場合は翌日休館)
入場料金:小中高生 520円/大学生 2100円/一般 3150円
http://www.o-museum.or.jp/

大塚国際美術館


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