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「はたのみち草第6回』
小さな石碑が語る大きな池の話①

絵金蔵

絵金蔵と須留田八幡宮宵宮、そして絵金祭り

2013.6.26 

世界の文化の中心NYで阿波おどりをしてきた④

いよいよレポートも終盤!前回・世界の文化の中心NYで阿波おどりをしてきた③でお伝えしたのは、現地での人との触れあいの様子でした。今回お伝えするのは、この旅最大のイベント・5月13日(日)に行われたJapan day @ Central Parkでの活動の様子です。毎年5万人の来場者が訪れるこのフェスティバルにて、喝采を受けた(と最初に宣言しておきます)HIP一同の勇姿をぜひご覧ください。

Japan Day @ Central Parkとは

日米の文化交流を目的に2007年よりセントラルパークで開催されているフェスティバル「Japan day @ Central Park」。5000人が参加するミニマラソン「Japan Run」を皮切りに、ステージでのパフォーマンス、テントでの浴衣の着付けや歌舞伎メイクコーナー、日本食を提供するフードブースなどで賑わうニューヨークにおける一大日本文化イベントです。このイベントで今回、わたしたちHIP一団に課せられたのは、Japan Runのオープニングアクトとステージでの阿波おどり披露という大役でした。ここからは写真を交えてお伝えしていきます。

スタート直前のJapan Runの様子(写真提供:武市昌広)

スタート直前のJapan Runの様子(写真提供:武市昌広)

Opening Act for Japan Run

この日の出発時間は、朝6時。小雨降るニューヨークの街を法被姿の一団が通り抜けていきます。眠たい目をこすりながらもセントラルパークに到着すると、早速Japan Runのオープニングで披露する阿波おどりの練習がはじまります。会場の広さや与えられている時間を考慮しながら、メンバーを選抜し、その場で踊りの構成について指導が入ります。

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「このリズムのときは早く動いて」「この掛け声で止まって」(写真提供:Yusuke Takeda)


一通りの動きを確認して、いよいよ本番となった段でリーダーが「いちばん大切なのは笑顔と掛け声」と一言。そのことばのおかげで緊張が解きほぐれたメンバーは、たくさんのランナーとお客さんに迎えられて温かい拍手を贈られるいいステージを披露することができました。

「サー!」という決めポーズ。大切なのは笑顔と掛け声。(写真提供:Yusuke Takeda)

「サー!」という決めポーズ。大切なのは笑顔と掛け声。(写真提供:Yusuke Takeda)


踊りの様子はNY Road RunnersというサイトのCelebrate Japanアルバムでも掲載されています。

ニューヨークでの踊りおさめ、ステージでの阿波おどり披露!

5000人のランナーを見送ったあとはステージでの阿波おどりに向けて最後の打ち合わせ。3月の終わりから東京、愛媛、徳島で授業や仕事、アルバイトの合間を縫って練習を重ねてきた阿波おどりを披露する場です。いつの間にか雨もあがり、清々しいほどの晴れ間が私たちを照らしていました。

ゴー!アワガール!

ゴー!アワガール!腕のHPの文字が輝いています。(写真提供:Yusuke Takeda)


今回は、阿波おどりの特徴「みんなを巻き込む」というのを最大限に活かすため、ステージ前を広場のように開けていただきその場で輪をつくり東京メンバーの構成踊り披露、徳島メンバーの構成踊り披露、観客を巻き込んでの総踊りという流れでのパフォーマンスを行いました。

泣いても笑ってもラストダンス。楽しく踊りましょう!(写真提供:Yusuke Takeda)

泣いても笑ってもラストダンス。楽しく踊りましょう!(写真提供:Yusuke Takeda)


東京メンバーの構成披露。

東京メンバーの構成披露。息の合った踊りに観客の手拍子が混じります。(写真提供:Yusuke Takeda)


最後は観客を巻き込んでの総踊り。ヤットサー!(写真提供:Yusuke Takeda)

終盤は観客を巻き込んでの総踊り。ヤットサー!(写真提供:Yusuke Takeda)


たくさんのひとが、はじめは戸惑いながら、それでも少しずつ加わることで輪が大きくなり、その輪が笑顔で溢れていたのを見て「踊りは国境を超えるなあ」ということをしみじみと思いました。2年半前、徳島に来るまで見たことのなかった”阿波おどり”を、こんなにも大すきになって、踊ることになって、そしてNYの地で徳島を!四国を!日本を!PRすることになるだなんて誰が想像できたでしょうか。

最後はみんなでニューヨーク音頭!

最後は、2010年度にJapan Dayオリジナル盆踊りとしてつくられた「NY音頭」をジャパニーズ・フォークダンス・インスティテュートのみなさんと一緒に踊ります。隣のひとと手をつないで、手を叩いて、大きな輪になり、小さな輪になり、笑顔と拍手とともにHIP NY Project短期組の踊りは幕を閉じたのでした。(長期組はこの後1週間現地に滞在し、物産展やアジアンフェスティバルにて踊りを披露しました)。

ビッグアップル チョチョンがチョン ソレっ!(写真提供:Yusuke Takeda)

ビッグアップル チョチョンがチョン ソレっ!(写真提供:Yusuke Takeda)

怒濤の3泊5日の日程を終えて

振り返れば行くことを決めた3月下旬から、学校や仕事の合間を縫っての阿波おどりの練習、各自に与えられた役割の調整などあっという間の5月でした。今回の参加メンバーのなかには”初海外”のメンバーも多数。英語が話せない、踊れない、海外に行ったことがない、と「ないない」づくしでのスタートでしたが、ないものを嘆くのではなく、大切なことは「動きだすかどうか」なんだということが色濃く伝わったプロジェクトでした。私は今回社会人としての参加、中心メンバーとなる学生とは5歳ぐらい歳が離れており、不安なことがないといえば嘘でしたが、プロジェクトを通して学生の顔に少しずつ自信や成長の跡が現れるのをみて来年も、再来年もこの企画が続いて行けばいいなと心から思っています。そして世界の文化の中心NYで少しずつ、日本の!四国の!徳島の!文化が認知されて行くことを期待しています。

やり遂げた感の溢れるいい笑顔!(写真提供:Yusuke Takeda)

やり遂げた感の溢れるいい笑顔!(写真提供:Yusuke Takeda)


次回、最終回では帰国後の展開といよいよ動き出した本場!夏の徳島市阿波おどりについて触れたいと思います。

ここではお伝えしきれないNYでの活動の様子や写真はHIP NY Project〜世界の文化の中心ニューヨークで四国を叫ぶ踊る〜でも更新中ですのであわせてご覧ください。

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