前回・世界の文化の中心NYで阿波おどりをしてきた②でお伝えしたのはタイムズスクエア、グランドセントラル駅、ブルックリンブリッジと名だたる観光地での阿波おどりの様子でした。今回お伝えするのは、ニューヨークでの現地のひとたちとの触れあいの様子。阿波おどりを、四国文化を、こんなかんじで広めてきました。
日本語学校でのうちわワークショップと阿波おどり
この日お邪魔したブルックリン日本語学園は、4歳から10歳までの約70人の子どもたちが通っている土曜日学校。”多様な言語と文化背景で構成されるニューヨークに暮らす子どもたちに、日本語や日本文化を自分自身のポジティブなアイデンティティーとして身につけていくことができるような環境を提供する”という目的で2011年4月に開設されました。ここで行ったのは、日本の夏を涼しく過ごす知恵であり、阿波おどりの必須アイテムのひとつ「うちわ」を飾るというワークショップ。まずは学校の方から運営に向けてのレクチャーを受けます。
体験記①で触れたように、参加している学生たちにはそれぞれ役割が与えられています。この学校でのワークショップ運営にあたっても、学校側との調整、うちわに使う材料の調達、アイデア出しなどは、うちわ担当の学生がとりまとめを行いました。
子どもたちとの交流
いよいよ子どもたちとご対面。みんな元気いっぱいです。6人の子どもに対してHIPのメンバーがひとりずつついて、「自分の名前を漢字で書きたい!」「折り紙でこんなのを作って!」という要望に応えていきます。時間内に終わるだろうか、飽きてしまう子はいないだろうかという不安はたのしそうに取り組む子どもたちの表情を見たら一瞬で吹き去りました。HIPの学生たちも、習字が得意な子、折り紙が得意な子と、それぞれの持ち味を大発揮して無事に全員がオリジナルのうちわを作成することが出来ました。
オリジナルうちわを手に、阿波おどりを踊ろう!
自慢げにうちわを披露してくれる子どもたち。でも、それだけではありません。自分でつくったそのうちわを手に、みんなで阿波おどりを踊るところまでがこのワークショップの流れ。早速HIPのお兄さんお姉さんが前にでてレクチャーをします。足を曲げます、手をあげます、右、左と前に出したら阿波おどりダンサーの完成です。
「ヤットサー」のあとに続ける「ヤットヤット」という掛け声も練習して、さあみんなで輪踊りしましょう。
ワークショップを通して
最後にみんなで記念撮影をして、あっという間にお別れの時間に。欲をいえば、これをきっかけに阿波おどりや四国についての興味を広げてほしいところですが、たとえ一緒に踊った阿波おどりがなんだかわからなくとも、四国がどこにあるのか知らなくとも、大きくなったときにいつかふと「そういえば両手をあげて踊ったな」と思い出すような記憶のひとつとして残ってくれたらいいなと思います。そしていつか、日本に来る機会があったら徳島に、四国に遊びにきてねと。このような機会を設けてくださったブルックリン日本語学園のみなさま、どうもありがとうございました!
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おまけ:夜はBarをはしご踊り(Hopping!)
いよいよこの旅最大のイベントJapan Day @ Central Parkを翌日に控えたこの日の夜は、最後の告知の意味も兼ねて夜の街へ繰り出しました。ここはマンハッタンのなかでも最も日本人の多い地域、イーストビレッジ(East Village)。たくさんの飲み屋さんが並びます。週末のお酒を嗜むニューヨーカーたちに向けて、お酒のお供に阿波おどりをパフォーマンス。写真を撮ったり、手を叩いたり、その場にいたひとたちが様々な形で参加してくださり記憶に残るフライデーナイトとなりました。
次回は、毎年5万人の来場者を誇るBIGイベントJapan Day @ Central Parkでの踊り納め阿波おどりについてレポート!はやく続きを書かないと忘れちゃうぞ!体験記ネタは次から次へと溜まっているぞ!と自分を鼓舞しながら筆を進めておりますので温かく見守りください(ぺこり)
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ここではお伝えしきれないNYでの活動の様子や写真はHIP NY Project〜世界の文化の中心ニューヨークで四国を叫ぶ踊る〜でも更新中ですのであわせてご覧ください。