メインにも添え物にも—万能な冬の葉もの、ほうれん草
ごま和え、お鍋、炒め物、煮浸しと和洋折衷大活躍な栄養の宝庫、ほうれん草。 スーパーに並びはじめる季節がくるとすかさず手にとるあやです。 四国四県でみると、うどんの香川!カツオの高知!みかんの愛媛!に比べて ○○の徳島!という特産品のインパクトに欠ける徳島県ですが、 すだち、カリフラワー、春にんじん、生しいたけ(菌床)は全国出荷量1位。 そしてほうれん草は西日本での出荷量が1位なのです。 12月上旬、「新鮮 なっ!とくしま大使プログラム」よりお誘いを受け、 大雪予報のなかほうれん草の収穫をしに徳島県徳島市国府町へ行ってきました。

国府町の農園へ。15番札所国分寺の近く。
徳島県のほうれん草シェア6割を誇る徳島市国府町
国府町は、吉野川と飯尾川に挟まれた平らな低地です。 徳島県で出荷されるほうれん草の約6割は、この土地で露地栽培されています。 ビニールをかけない露地栽培は、作物の状態が天候や気温に左右されることも多く 秋雨が続くと種が蒔けなかったり、寒さが続いて出荷の時期が予測できません。 それでも露地栽培をすることで、野菜の甘みがぐんと増すのだといいます。 農場にはこのように整然と、ほうれん草が広がっています。 もともとはお米づくりの裏作で、副収入としてほうれん草を栽培していたそうですが いまではお米づくりのほうが副収入というほど、主に京阪神での市場が拡大しています。

あれ?ほうれん草ってこんなに元気よく広がるものだっけ?と記憶が混乱する眺め
いざ、収穫体験!鎌を使って、ほうれん草刈り
鎌を土に突っ込んで、スっと動かし、根っこを切っていきます。葉っぱがバラバラにならないよう根っこは長めに。一番右の写真ぐらいまで残しておくと安心です。

穫ったどー!ちなみに長靴も手袋も私物です。
刈り取ったものをコンテナに入れていきます。

寒い朝だったので葉っぱの裏には霜が。
畝を2つ刈り取ったところで作業場へ移動。夢中で刈り終えた後に空をみるとこんな粋な贈り物を残して、雪空に変わっていました。(その2へつづく)