新しい木の使い方を提案する
東京で商業店舗やオフィスを手がけるデザイナーと
「ヒノキカグ大正集成」などオリジナル家具の製造に取り組んでいる四万十町森林組合が協力し、
新たな「木の家具」づくりを進めるプロジェクトが進んでいる。
その名も「KIKIKI」。
これは、全国的に使い道がない状態になっているヒノキやスギの端材を使い、
特別な技術や工具がなくても作ることのできる家具のデザインを提供しようとするもの。
現在すでにデザインができあがっている椅子を見ても、
簡単なパーツ構成でできあがっていて組み立ても簡単で、
しかもデザインはとてもシャープ。
板状のパーツだから生産も簡単で、輸送コストも抑えることができる。
ちなみにこの椅子のデザインはユナイテッドアローズの展示ブースでも採用されたものが原型になっており、
ひとことでいうと「かっこいい」。
作りやすく、組み立てやすく、そして森づくりを支援できる
デザインの提供を受けた事業者はそれぞれの地域の特徴ある材を使ってブランド品として展開することができ、
「木を切る」ことだけで終わりがちでデザインやブランド化という言葉と無縁になりがちだった各地の森林組合などにとっては、
新しい動きへとつながる可能性を秘めているといえるだろう
現在は強度の検証段階のためヒノキの間伐材で作ったものしかないが、
検証が終われば無垢材や各地の丈夫な国産材での制作も可能になる見通しだ。
この「KIKIKI」プロジェクトが、現在クラウドクラウドファンディングで資金調達と購入支援を募っている。
サイトからそのまま引用すると、下記の通りだ。
オリジナルプロダクトの開発を進める
今回皆様にご紹介したこの椅子は、自己資金と四万十森林組合大正集成工場を始めとした開発陣の協力により、なんとか商品化することが出来ました。
今後の改良や新たなプロダクトの開発には、デザインや試作等に資金を必要としています。
魅力あるプロダクトを提供する事で、また新たなプロダクトが生まれる。
産地としてもビジネスとして取り組むだけの価値が生まれる。
KIKIKIでは森林を廻るサイクルの中で、それらのことも実現していくことを理想にしています。
そのため、今回のリターンはプロダクトそのものをご提供することに致しました。
是非、支援=購入のご検討をお願い致します。
具体的には、下記の商品の購入を通して「支援」する形だ。
スツール / チェア
¥13,400
細い部材を2つ組み合わせた脚がデザインの特徴。
30分~1時間程度で製作可能。
スツール / チェア(背もたれつき)
¥17,700
食卓やデスクなど、空間を選ばず使うことの出来る小ぶりなチェア。
積み木石
¥3,000
小石のような形をしたヒノキの積み木セット。
積んだり転がしたり。子供のおもちゃとしてだけではなく、オブジェとしても。
その他いくつもの支援方法が用意されているので、詳しくはサイトをご覧いただきたい。
まだはじまりたてのこのプロジェクトだが、国産材の活用は全国共通の大きな課題。
おそらくは山ほどある「解答」の中のひとつのあり方として、
支援を考えてみてはいかがだろうか。
プロジェクトの支援期間は10月7日まで!