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11月23日奉納。400年の伝統を受け継ぐ土佐最古の神楽「池川神楽」

2016.3.3 

かけがえのない一生ものの出会いを紡ぎだすイベント『四国若者1000人会議』代表・瑞田信仁さん

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毎日の生活の中で『わたしはこのままで良いのだろうか』という疑問を抱いたことがある人は少なくありません。

誰しも自分が変わる機会を、自分の人生が豊かになるための“何か”を探している。
自分にとって必要なタイミングで必要な人に出会えることを待っている。
日々に変化をもたらす、ほんの小さな欠片のようなきっかけを見つけたいと思っている。

そんなときに、そっと手を差し伸べてくれるようなイベントが東京で開催されているのをご存じでしょうか。
そのイベントの名前は「四国若者1000人会議」。
『四国』というキーワードから様々な出会いの機会を創りだし、つながりを生み出す場として四国内外から注目されています。
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イベントを手掛けるのは「一般社団法人 四国若者会議」の代表理事・瑞田信仁さん。
女性の生き方とキャリアを再考する研修プログラム「四国女子会」の共催の他、四国の生産者と消費者を結びつける情報誌「四国食べる通信」のメンバーというように何足ものわらじを履いている29歳の若者です。

青春時代の悩みは人間関係

香川県の市街地から離れた香川町(旧香川郡)生まれ。実家はお寺。
スポーツが好きで、小学5年生から大学2年までの一貫した将来の夢はスポーツライター。
中学校2年生からはじめたテニスは朝6時前に起きての朝練から夜遅くまでひたすら練習をして、授業中は眠る生活。
こう書き綴るとキラキラとした青春の日々を送っているような印象を受けますが、実はそうではありませんでした。

中学生のときは学校に行っていない時期があったんです。
その後ろめたさもあって浮き沈みが激しかったですね。
高校でも色々あって、基本的にいつの時期も悩みは人間関係ばかりでした。

それでもテニスの練習だけはずっと続けていました。
なぜなら、テニスは彼にとっての自己表現のひとつ。
それは成績を残すことで周りの人から認めてもらえるものだったからです。

その後、大学受験を迎え「香川から出たい」という想いや憧れもあり、関西の大学を志望しましたが、テニス漬けの日々を送っていたこともあり1年浪人することに。
浪人中、「将来の夢を叶えるために必要なところへ行きたい」と思い立ち志望校を急に変更。E判定から奇跡的に合格しました。
転機となったのは大学3年生のとき。ゼミを選ぶタイミングで将来の進路をリアルに意識し考えたところ、ふと、あることが頭をよぎりました。

もしかしたら、スポーツライターという仕事は幸せじゃないかもしれない、と思ったんです。
この仕事は沢山のライターが居て競争率が高い。自分が成り上がっていくためには経験のあるスポーツじゃないと厳しいだろうな、と思ったので世界中を回って記事を書くことになるな、と。
じゃあ自分はこれからどうしたいか?と考えたときに、ふと日本で子育てをしたい、と思ったんです。
『働き方』以外に『暮らし方』という視点があることに気付いた。
そのこともあってスポーツライターの夢は趣味に変えました。

この出来事から夢だったスポーツライターとは全く関係のない、学部の中でも特に厳しいと言われるゼミを選択しました。それはゼミの内容を比較して濃い人間関係が欲しい、という理由からでした。
国際関係と宗教を扱うゼミとテニスサークルの日々を過ごして迎えた4年生のとき、就職か大学院か、と悩んでいたときにゼミの教授が他の大学に異動することが決まり、これまで全く就職活動していなかったこともあって就職浪人をすることを決めました。
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就職活動の際は『瑞田信仁だから出来た』というものを世に出したい。という想いがあって、ものづくりに関われる企業なども考えたのですが、文系の自分でもオリジナルの場づくりに最も深く携われると考えた不動産業界を志望しました。
就職した企業は不動産業界の中では珍しく地方都市の案件を扱っていたのですが、同じ場づくりの仕事をするなら都会の案件よりは地方の案件がしたいという想いはぼんやりとあり、その企業の面接の際には地方の仕事がしたいという話をしていました。

面接での想いが伝わり、配属されたのは東日本の地方都市に係る案件を扱う部署でした。
新卒での配属としては異例中の異例。絶対やめない、と思うほど仕事は楽しく充実していましたが3年後に異動が決定し、これまでの社会人生活は一変。
仕事に対してモヤモヤした気持ちが次第に強くなっていたとき、たまたま見ていたFacebookで「四国若者1000人会議」の存在を知りました。

人生を変えた出会い

導かれるように運営の関係者たちと繋がり、若者会議に協力することになりました。
そこで関わる人たちは皆、仕事が楽しそうで、しかも日々の暮らしに困らない生活をしている。
中には驚くほどの収入をあげている人もいる。
それまでの『地方は仕事がない、稼げない。都会の方が幸せだろう』という思い込みや価値観は無くなり『地方でもかっこいい働き方をしている人たちがいる』と気づかされました。

イベントでは学生とのやり取りや関係機関と繋ぎ役を担当し「瑞田さんのおかげで出来た」という声をもらったとき、達成感とともに心の中に大きな変化が生まれました。
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若者会議を法人化するときに『代表をやらせてほしい』と手を挙げたのです。

反対もありました。でもやりたい、と言ったんです。
これを機に何と仕事まで辞めて。何のアテもないのに無謀にも、なんとなくの期待感だけで動いていました。
私はいつかお寺を継ぐ可能性がある身なので、それがいつ訪れてもおかしくないんです。長期の人生設計などが出来ない環境にいる、ということが影響していたと思います。
それと今だから分かるのですが最悪、実家のお寺の仕事があるから死なないという保証があったからかもしれませんね。

代表になった彼を待ち受けていたのは想像以上に厳しい、いばらの道でした。

皆の意見を引き出して調合して着地点を見つける、というこれまでの自分の生き方と、代表になってからの生き方は違うんだな、と。
調整役としての生き方をずっとしていたので、『決めてよ』と言われても自分の意見を持ってないので言えないんです。
なので、去年はとにかく色んな人から怒られました。
何を考えているのは分からない、とも言われましたし、『事業を切るか、仲間を切るか決めて』と言われたこともありました。
そんな状態なのに、自分の気持ちとは異なるものが表に出てしまう。
そのときに、もう若者会議をやりたくない、と思ったんですよ。
一時期は若者会議のことを一切せずに食べる通信とお寺のことだけをやっていました。

離れたからこそ見えてきた一筋の光

若者会議から少し距離を置いた日々が続き、自分が何をしたいのか明確にしようとひたすら考え、何となく見えてきたものがありました。

ゼロからイチを創るときは意見の幅が広いので、どんなに着地点を見つけたとしても不満が出るのは当たり前のこと。
ですが、八方美人に人の意見を継ぎ接ぎしてしまい、周りの意見も中途半端にしか叶っていない上に自分の意見もない、誰のためなのか分からないものを創りだしていました。

ただ人の意見を集約するだけでは、人を幸せにできない。
このことに気づいてから、これまでの考え方が変わりました。

どんなことをするにしても不満は出る。
それならば自分が大事にしているもの・想いを持てることをするしかない。
その“何か”は、人一倍悩んだ過去の人間関係、これまでの人との繋がり、出会いから与えてもらったもの。
それが『人のつながりが人生を豊かにする』という軸でした。
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心の琴線に触れる出会いを生む場を創ろう、と。
拠りどころや軸になるものを創る機会、つながりを生み出せる場所には価値がある、という答えに辿り着いたんです。
私はよく『関係人口を増やす』という言葉を使うのですが、例えば0か100かではなく、自分の力が100あるとして5はここ、10はここ、というのが周りに沢山ある、さらにそれぞれに厚みを持たせるのって良いな、と。
自分の周りの人間関係がどんどん厚くなって、友達が増える、それが嬉しいんですよ。

葛藤や自分自身への問いかけを続けた先に見つけた、自分がやりたいこと。
その結果が2015年10月11日に開催された第3回目の「四国若者1000人会議」でした。
テーマは《四国と関わりながら“かっこいい”生き方を体現する人と出会い・繋がる》
ゲスト、参加者、関係者から称賛の声があがるほど良質な場となったそうです。
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四国若者1000人会議は、人のスイッチを押す場所です。その人の人生が楽しくなる仕掛けを見つけさせてあげること。そのためのスイッチを前に並べてあげること。
自分に合うスイッチを探し、さらにそれを押すことが出来るのは、何より人との出会いと濃い時間の共有だと思っています。
自分なりの豊かさを可視化するお手伝いをしていきたいですね。
四国若者1000人会議は2016年度も開催します。自分を変えるための動機を見つけたい人に足を運んでいただきたいです。

人との出会いは人生を変えるほどの大きな力を持っている。
1000人会議の盛り上がりを見ると、そんな風に考えている人が今、少しずつ増えてきているように感じています。
地方だから、四国だから、という思い込みを振り払って、生き方の選択肢を増やすことが出来るのが四国若者会議という存在ではないかと感じました。

私たちは様々なものを自分の手で自由に選ぶことが出来るけれど、実は本当に求めているものを気づかせてくれるのは自分以外の誰か、なのかもしれません。

★四国若者1000人会議についての詳細はこちらを。


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