このキラキラした響きに、心惹かれていた人も多いのではないでしょうか?
女装して潜入しようかという男子の声もあったほど(笑)
という訳で、9月29日~30日に、高知県須崎市で開催された四国女子会に潜入してきましたので、レポートします。
そもそも、四国女子会というのは、高知県須崎市の「すさき女子」の皆さんが主催したイベントです。
四国で活躍するキーパーソンと出逢い、話をして、自分の悩みや課題を解決するための方法を考え、最終的にアウトプットするプログラムとなっています。
四国女子会のお知らせ記事はこちら
お茶会?! キーパーソンに直撃の悩み相談
会場は、すさきまちかどギャラリー。大正5年頃に建てられたという商家を、アートとコミュニティスペースとして活用しています。
趣のある和の空間のせいか、「はじめまして」の方もすぐに打ち解けていきます。
キーパーソンは、ロールモデルとなる8名の女子。これまでになかったイベントや商品開発を手掛ける、新たな仕事を生み出す、それを子育てと両立しているなど、実践的な話が聞けて、悩みを相談できる方ばかりでした。
<香川県>
地域イベントプロデューサー・桑村美奈子さん
base colors代表・大美光代さん
<愛媛県>
Limone・山﨑知子さん
㈱ミーティンクラフト代表・池田広美さん
<徳島県>
㈱ハレとケデザイン舎代表・植本修子さん
㈲西岡産業・西岡さち子さん
<高知県>
菊水酒造㈱・松岡良美さん
JA津野山 営農センター「輝」・柿谷奈穂子さん
一方、参加者は30名ほどの女子。
これからコトを起こそうとしている方や、既に個人で活動を始めている方、地域おこし協力隊など。
出身地もさまざま、ライフステージにしても独身の方、ママさんなど多様です。
お茶が用意され、キーパーソンと参加者がいっせいに話し出すと、止まることを知らず、お茶会状態に。
普通、研修ではプレゼンテーターに名刺を渡すことがせいいっぱいなことが多いですが、じっくり話し込めるスタイルでした。
「この人たちと、面白いと思えることをやる!」「大事なのは、結果よりもメイキングのプロセス」「センスを伝えるのは難しく、共有できない人とするのは大変」「新しいことを始める時には、既にアクションを起こした人に聞くべし」「女性のからだの変化に合わせた働き方とは」など、いろいろな言葉が飛び交いました。
この会のフライヤーに『ココロの温度が上がる』というコピーがありましたが、まさにその通りの熱気。
最後に参加者が1日目の感想を述べていきましたが、これまでの概念に捉われないいろいろな働き方に触れ、自分に落とし込んで考えるきっかけになったようです。中にはコアな人生相談ができた人も。
いろいろと吹っ切れたところで、女性ならではの視点やしなやかさを活かしていければ、四国がもっと元気になる予感がします。
四国のうまいもん集結! 持ち寄り懇親会
懇親会は、地元のものを持ち寄るという指令があり、4県のローカルなうまいものが並びました。
地元須崎からは、鳥よしの焼き鳥、岡田おかず店のごぼう天、ショップたけざきのおむすびや卵焼きなどでテーブルがいっぱいに。小松魚店のお刺身盛、かつおやうつぼのタタキ盛りの前には、高知県民がよくお刺身につけて食べるという「葉にんにくのぬた」も持ち寄りされていました。お店をハシゴしなくても、これらすべてが味わえるというのは、かなりの贅沢!
お酒やお茶も四国のもので。菊水酒造のお酒は、いろんなラインアップをご用意いただきました。
そして、四国のスイーツも盛りだくさん。
ヒビノケイコさんのぽっちり堂クッキーや西岡さんのイチゴのジェラート、手づくりの焼き菓子、芋けんぴやだんご、羊羹、大福、みかん、じゃばらのジャムなどなど、書ききれません。
四国女子にとっても、スイーツは別腹のようです。
行動宣言の後は、すさき女子と、ぶらりまちあるき
2日目は、ヒビノケイコさんの講演からスタート。
現在は、高知県の嶺北地区に暮らし、焼き菓子店「ぽっちり堂」を経営しながら、日々思うことをブログで発信しているヒビノさん。
あたたかな雰囲気のイラストとその言葉には、常々、心に蓋をしていたことや、もやもやしていたことが腑に落ちるような、そんな力を感じます。
環境やライフステージの変化に合わせて、自分なりの暮らし方を模索し、表現してきた、ヒビノさんの生き方からは、前に進む勇気や、既成の枠にとらわれる必要がないことを感じられたのではないでしょうか。
『自分の幸せを自らデザインすること、自分が幸せであればその波紋は広がっていくこと』
そんな言葉に、会場の皆さんが頷いていました。
自分のコンセプトを見つけるワーク、自分の軸や強みを見つけるワーク、自分にとっての幸せを捉えるワークなど、自分を客観的に見つめ直す手法も教えていただきました。
これらの手法も使いつつ、自分が地域に戻って実践したい行動宣言をまとめ、各自で発表。皆さん熱い想いがあり、時間が足りないくらいでしたが、宣言がみんな実行されれば、四国はますます面白くなります。
最後のコメントは、すさき女子のメンバーであり、四国女子会を企画した須崎市地域おこし協力隊の上野伊代さん。
「前に進みたい人が須崎に集まってくれて嬉しい。私たちは、場をつくっただけで、そこからどうするかは、自分自身。やっていたら、誰かが助けてくれるので、この機に、悩みを相談し合える駆け込み寺的なものが四国にできて、皆が繋がりあえれば」という言葉を閉めに終了しました。
この後、時間の許す方は、上野さんが案内する、まち歩きをともに。
海運で栄えた繁栄ぶりが偲ばれる古建築から昭和を感じる路地、商店街の個性あふれるお店、海など、バラエティ豊かなスポットをぶらりと巡りました。
女子目線で厳選した、面白い人やとっておきの味、風景に着目したまち案内は、ディープな情報満載で「すさき女子」のまち歩きが好評なのが頷けます。雨粒がぽつりぽつりと落ちてきて、解散となりました。
須崎から戻り、手元に残ったのは、受付で手渡されたノートとまち歩きでいただいたお土産。
中に入っていた梅原晴雲堂の醤油カステラを頬張りながら、2日間びっしりと書き込んだノートを振り返ると、語り合った皆さんの顔が浮かんできて、前向きな気持ちになれるのでした。