これぞ秋葉まつりの花形
秋葉まつりの花形はやはり「鳥毛(とりけ)」です。全長7メートルの長い棒、てっぺんについたカブトは重さ4キロにもなります。これを二人ひと組(奉納組3組に一ペアずつで合計6人)で投げ合って受け取るという妙技は何度見ても感動します。
また、「たくり」と呼ばれる長い帯状の布を頭に巻き、それをなびかせながら舞う「鳥毛ひねり」という独特の舞もまつりの醍醐味です。
今も鳥毛は年齢問わず女性が魅了される「アイドル」ですが、昔は特に、鳥毛をやるとすぐ結婚が決まるというほど大モテだったそうです。(ということはあのおじいちゃんもこのおじいちゃんも大モテだったわけだ・・・笑)
鳥毛棒はヒノキの大木から削り出される柾目(まさめ)の棒です。
柾目というのは木材の年輪がまっすぐ垂直に通るように製材された木の断面のことを言います。鳥毛棒は大きくしなり、棒全体に大きな力が加わるため、柾目でなく年輪の筋が斜めに入っていたりすると、そこで折れてしまうのです。今では鳥毛棒をつくることができるヒノキの大木は貴重で非常に手に入りにくくなっていますし、また削り出す技術を持つ職人も数少なくなっています。今ある在庫は「秋葉まつりのため」と格安でつくってもらったものだそうですが、それでも一本何十万円もするそうです。
カブトにかざりつけられている鳥の羽は高知県特有の貴重な鶏の一種で国の文化財指定も受けている「東天紅(とうてんこう)」の羽です。他にカラスの羽なども使うことがあるそうです。東天紅も飼育数が非常に少なくなっており、大変貴重なものとなっています。まつり当日には道中時々抜け落ちたりするのですが、気づいた人が拾って大事に持って帰り、翌年にはまた再利用しています。
地域の選ばれた若者が鳥毛ひねりを舞う
鳥毛役は選ばれた若者が担います。踊り子の子どもたちは昔も今も、大きくなったら鳥毛をしたいという夢を抱きながら11日を迎えます。その夢を叶えるため、多くの若い人たちが町外へ出て行く中、仁淀にとどまる、または帰ってくる若者は今もたくさんいます。秋葉まつりの引力に驚くばかりです。
秋葉祭り
毎年2月11日開催
岩屋神社:9時~9時30分頃
市 川 家:9時40分~10時30分頃
法 泉 寺:11時30分~1時頃
中 越 家:1時30分~2時頃
秋葉神社:2時30分~3時30分
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