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2013.12.21 

岩本寺銘菓「三度栗」

三度栗
高知県の西南部に位置する四万十町。清流・四万十川の中流域に広がるこの町の四国霊場第37番札所「岩本寺」には、弘法大師の七不思議伝説がある。

「子安桜」「口なし蛭」「筆草」「尻なし貝」「戸たてずの庄屋」「桜貝」「三度栗」

今回ご紹介したいのは、この七不思議にまつわる和菓子「三度栗」。秋限定のこの和菓子を作っているのは岩本寺のたもとに店を構える和菓子屋「松鶴堂」。
竹皮柄の包みにくるまれて愛嬌ある栗の形の饅頭が3個入っている。饅頭の中には栗が1個ずつ入っており、その周りを優しい甘みの白餡が覆う。饅頭表面のけしの実のプチプチ感も良い。手みやげとしても、お客様をもてなす和菓子としてもお勧めだ。

饅頭と一緒に包みの中に納められていた小さな紙に、「三度栗」の伝説が書かれていた。

昔、弘法大師が栗の実を取っている子供たちに出会くわした時のこと、弘法大師が「1つくだされ」と申し出ると子供達は栗の実を1つ分けてくれた。
そこで弘法大師は“栗三度子のとる実、木も小さくいがもささずに”という歌を詠む。それからというもの弘法大師の歌の通り、岩本寺の栗の木は高くならず小さくなり実は年に3度もなるようになったのだという。

季節限定の岩本寺銘菓「三度栗」。弘法大師の伝説と日本茶とともに召し上がって頂きたい和菓子である。
「松鶴堂」の和菓子は、道の駅あぐり窪川でも数種類だけ手に入れることが出来る。しかし店に足を運べば、見て楽し食べて美味しの季節の和菓子にも出会えるので、岩本寺での参拝と併せて立ち寄ってみられてはいかがだろう。

高知県高岡郡四万十町茂串町3−13


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