前回の四国のチョイネタ「大陸アンテナ」で紹介させて頂いた、「マチトソラ芸術祭-古民家に灯る音、山に木霊する明かり-」についての続編です。
この「マチトソラ芸術祭」は、NPO法人篪庵(ちいおり)トラストと、NPO法人マチトソラが協同して行う初めてのイベントで、各団体は会場となる古民家があるふたつの地域「東祖谷」「阿波池田マチ」で活動をしています。
※)各会場別の説明や参加者の詳細は、前回の大陸アンテナをご参照下さい。
http://459magazine.jp/headline/6574/ )
私が理事として活動しているNPO法人マチトソラでは、三好市池田町の古民家の活用や様々なワークショップを通して、三好市の昔からの暮らしの知恵や伝統文化を伝えていくことを活動主旨としています。今回の「マチトソラ芸術祭」では、単なる現代アート作品の展示だけではなく、三好市での現在の暮らし、そしてその土台となって来た過去の暮らしの片鱗を伝えるきっかけが作れればと考えています。
芸術祭での一部のワークショップやイベントの見どころの紹介をしたいと思います。
半野喜弘「マチとソラ」映像上映
オープニングは土讃線から見える大歩危小歩危の風景。
◎日時:11月2日3日 随時
◎場所:篪庵(東祖谷会場)
2013年4月に三好市の「スペースきせる」にライブを行ったきっかけで、アーティストの半野喜弘さんが数日徳島に滞在して映像作品を制作しました。フランス在住で様々な映画音楽や映画も手がけた半野さんが三好市の魅力を新しい視点で切り取った本作、この芸術祭で初上映となります。タイトルは「マチとソラ」といい、三好市周辺の過疎地域で働く人々のインタビューを通し、地域のもつ新しい可能性についてエールを送るような作品です。今回「マチトソラ芸術祭」の主催団体である特定非営利活動法人篪庵トラストの村松事務局長や、今回の展示会場のひとつである旧政海旅館にサテライトオフィスとして入居している東京の「明日のチーム」で働く西岡アシスタントマネージャーのインタビューも行っています。三好市で始まる新しい働き方や暮らし方についても、美しい映像とともに垣間みれます。
三好市の酒蔵「三芳菊酒造」の馬宮社長のインタビューも。
半野喜弘+AOKI takamasa「 -古民家に灯る音、山に木霊する明かり-ライブ」
◎日時:11月2日18:00〜20:00
◎場所:篪庵(東祖谷)
o.p.discの主催者である半野さんとAOKI takamasaによる、ライブ。篪庵は夜が幻想的でその雰囲気を楽しめるのはこのライブのみ。お二方、篪庵に合わせたセットリストを用意して頂けるようです!
映像「マチとソラ」で半野さんの視線から切り取った篪庵。
作品展示以外にも、参加型ワークショップも多数開催します。
南敏治「天空の落合集落を歩く、秋の集落散策ガイド」
落合集落は重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
独特の山村景観の残る落合集落を、重伝建保存会会長の南敏治さんと歩きます。終了後に祖谷の郷土料理「そば米雑炊」と、落合の番茶のサービスがあります。
◎ 日時 11月2日(土)・3日(日)両日 11:00〜・14:30〜 約1時間
◎ 定員 各回10名(最少催行人数各回5名)
◎ 参加方法 要予約、予約方法等はHPから。
◎ 会場 落合集落 (東祖谷)※集合場所は晴耕雨読前です
イベント駐車場(栃の瀬小学校)より出発する会場周遊バスにてお越しください
◎ 費用 無料、ただし芸術祭東祖谷会場入場券(¥1,000)の購入が必要です
◎ 持ち物 特になし
※歩きやすい靴と服装でお越しください。
※悪天候などにより、当方の判断で催行を中止する場合がございます。
岡本明才「ピンホール写真 講座」
大きな箱に外の風景を映し込むピンホール写真。
高知の沢田マンションギャラリーを主宰するアーティスト岡本明才さんによるピンホール写真の講座。先日、岡本さんは落合集落の茅葺きの古民家ステイの晴耕雨読にて撮影を実施しました。ピンホール写真は黒い箱のなかに外の風景を映す仕組みで、古民家を大きなピンホールカメラに見立てて、対岸の山の風景を中の障子などに映し込んだ写真を制作しています。作品はまちかど資料館に展示します。ワークショップでは、アーティスト本人によるピンホール写真の撮り方の説明と、簡単なキットを使っての撮影を行います。小学生以上のお客様のみ対象としています。
◎ 日時 11月2日(土) 10:30〜・13:30〜 約1時間
◎ 定員 各回10名
◎ 参加方法 予約推奨、予約方法等はHPから。
◎ 会場 まちかど資料館 (阿波池田)
◎ 費用 500円
◎ 持ち物 特になし
よしいいくえ「マチトソラモビールつくり」
毎日の暮らしが楽しくなりそうなモビール。
気持ちをかたちにした小さくてかわいいモビール「i.mobile」や、ほっこりするオリジナルモビールを製作しているアーティスト。家で飾って楽しくなるような紙のモビールをつくります。
◎ 日時 11月3日(日) 10:30〜・13:30〜 約1時間半
◎ 定員 各回7名
◎ 参加方法 予約推奨、予約方法等はHPから。
◎ 会場 スペースきせる (阿波池田)
◎ 費用 500円
◎ 持ち物 特になし
この他にも様々なイベントが当日行われます。公式ウェブサイトからぜひご覧下さい。
http://machitosora-art.com/
最後に追記ですが、つい先日、瀬戸内芸術祭の総合ディレクターである北川フラムさんの講演を聞く機会があり、印象的だった言葉で「芸術を”わかる・わからない”ではなく”好き・きらい”で判断できるような層を増やしたい。」というものがありました。今回のイベントも難しく考えるのではなく地域の魅力や人々の暮らしを身近に感じてもらい、なにより来て頂いた方が楽しんでもらえるように、スタッフ一同お待ちしています!
マチトソラ芸術祭 -古民家に灯る音、山に木霊する明かり-
主催
マチトソラ芸術祭実行委員会 「平成25年度徳島県県民協働による課題解決事業」
特定非営利活動法人マチトソラ
特定非営利活動法人篪庵トラスト
かずら橋タクシー
三好市地域おこし協力隊
展示協力
ブックギャラリーポポタム
総合問合せ
☎050-3476-1769(平日 10:00〜17:00)
mail info@machitosora-art.com
当日問合せ
阿波池田☎050-3476-1769
東祖谷☎0883-88-5120