以前四国大陸でも紹介された「WEEK神山」から車で15分ほど。
急な山道を登りきった場所に「神山スキーランド」はある。
廃墟のような建物を目にした時から帰るまで、というか帰ってもまだ、思い出すだけでアドレナリンが出るほどの存在感。
駐車場に車を停めてから、建物の入口を探して登る坂道の途中で発見した「神山スキーランド全景図」では、
この場所がかつて華々しくバブリーに稼働していた頃の様子を知ることが出来る。
昭和のある時期、この場所からリフトで更に山頂を目指し、多くの人々がスキーを楽しんだことであろう。
更に道を進むと「神山スキーランドホテル」の入口が見えて来た。
建物の中に入ると、ロビーに「神山文字」の50音表が掛けられていた。
この雰囲気・・・怪しい。
怪しくてワクワクする!高まるテンションを抑えつつ、ホテルの周辺を散策。
現在「神山スキーランド」は、釣り堀や養殖をメインとして稼働している。
釣り堀である池には、ニジマスやアメゴが泳ぐ姿に混じって立派な鯉も泳いでいる。
鯉が釣れてしまうことはないのだろうか。
釣り堀の右手を上がったところに養殖場がある。
石造りの生簀は魚の成長度合いにあわせていくつかのコーナーに分かれている。
養殖場のさらに奥には滝があって、その澄み切った水が流れ込む生簀は清々として、魚たちも気持ち良さげだ。
養殖ではあるけれど、これは天然に近い育ちっぷりなのではないだろうかと思われる。
滝がダイナミックに眺めれるポイントに吊り橋がかかっている。
とても古い橋で「定員5名」の札がかかっていた、ということを私は随分後で知ってビビった。
取材時は、滝の美しさを間近に見ようと四国大陸メンバーが橋に群がっていたのだ。
吊り橋は「定員5名」、どうぞお気をつけください。
「神山スキーランド」は、昭和34年創業。
当時は釣り堀である池の部分が広かったようだが、池を少しつぶしてホテルを拡張したそうだ。
現在はご夫婦で経営していて、ホテル営業はしておらず、釣り堀でニジマスやアメゴ釣りを楽しむことができる。
釣りはせずともニジマスやアメゴは販売してくれるし、予約をしておけばそれらを料理してくれることも可能とのこと。
小さな気持ちの良い川辺でバーベキューも楽しめるようにもなっていて、夏は賑わうようだ。
私たちが訪れた日の前日は、ホテルの建物で舞踏の公演があったらしい。秘かに色んな方に注目される場所なのだ。
高知からは遠いけど、ぜひまた訪れたいスキーランド。次は釣り糸を垂らしてみるとしよう。
神山スキーランド
徳島県名西郡神山町下分字三ツ木32
TEL 088-677-0126