愛媛県松山市の中心部から北西に位置する三津浜は、
夏目漱石の小説『坊っちゃん』で坊っちゃんが松山に赴任した際、最初に降り立った場所。
古い町家の残る港町に、約500年ほど前から運行されている歴史のある渡し船「三津の渡し」があります。
海の上だけど、道!
「三津の渡し」は約80メートルの距離を結ぶ、定員12名の小さな渡し船で、
地元人の足として利用されています。
正式名称は「松山市道高浜二号線」で、 れっきとした「道」なんです。
この港は湾が入り組んでいるので、対岸まで渡ろうとすると2kmほど歩かないといけませんが、
渡し船に乗ると約2分の乗船で、対岸に着きます。
毎日移動するとなると、ありがたい存在だと思います。
一人でも乗り込むやいなや、出港します。年中無休、しかも無料。
あっという間の乗船時間。手軽な移動が楽しくて、つい数回往復してしまいました。
船は基本的に三津側で待機していますが、対岸の港山に人影が見えれば迎えに来てくれます。
呼び出しボタンもあるので、気づかれない場合はそちらをポチリ。
レトロな街並みを散策
周辺は 石造りの建物や土壁の屋敷など、古い建物が並びます。
空き家活用のための町家バンクもあり、
近年では古民家を利用したカフェやショップがオープンするなど、注目のエリア。
渡し船と合わせて、レトロでのんびりした町歩きを楽しんでみてはいかがですか。
三津の渡し
7:00〜19:00 随時運航、年中無休(荒天などにより、運休する場合あり。)
無料
伊予鉄港山駅から徒歩2分、伊予鉄三津駅から徒歩15分
三津の渡し