あっつくて芯から温もる、お湯。
それぞれ30円くらいの、小さな石けんとシャンプー。
湯上がりのコーヒー牛乳。
私は、旅先で銭湯を見つけると時間が許せば思わず突入してしてしまう。
東京の銀座や中野で、京都の西陣や錦で、大阪の下町で。
各地の銭湯ごとに浴槽のスタイルは異なり、湯桶の形や大きさも、お湯の熱さもそれぞれ違う。定期的に演奏会みたいなことをしているという銭湯もあれば、飛び込み客向けの充実したセットを用意している銭湯、超ぶっきらぼうな銭湯と、その種類はいろいろだ。
しかし現在、銭湯はその数をどんどん減らしている。大きなスーパー銭湯や温泉が郊外に増えるのと反比例するかのように、街角の古びた「銭湯」は厳しい状況におかれていくというわけだ。
その傾向は高知でも例外なく、いまや高知市内ではわずか6軒の銭湯(ほか四万十市と土佐清水市にそれぞれ1軒)が残されるだけ。水道管の劣化や風呂釜の底抜け、後継者難などその理由は様々だが、パッと手軽な料金で入れる大きなお風呂がなくなっていくのは寂しいものだ。
さて、そんな厳しい状況の中でも元気に営業中なのが、高知市越前町の銭湯清水湯さんだ。
あつ湯にぬる湯、電気風呂にバスクリン風呂、地下水をくみ上げた水風呂、さらには乾式サウナとスチームサウナの2種類のサウナと設備も充実しており、夕方から札止めの23時30分までひっきりなしに常連さんがやってきては言葉を交わし、毎日の疲れを癒している。
お風呂で豪勢にお花見!
そして、なんと3月中旬から下旬にかけては、お花見も楽しめる!
咲き乱れるは番台さんが出身地の津野町葉山から剪定してきた桜の木で、飾りはじめの蕾から1-2週間程度をかけて満開を迎えていくのだ。
今年の桜はソメイヨシノ、ヨウコウザクラ、センダイヤザクラの3種類で、
高知市に開花宣言が出た3月22日現在、清水湯の桜はいずれも満開だ。
お風呂で花見を楽しみたい方は、片付けられる前にどうぞ!
下図は銭湯好きの筆者タケムラと、本サイトでもイラスト記事を提供している梶原希美らが制作した「湯〜モア新聞」での清水湯特集(湯〜モア新聞のバックナンバーは→こちらから)。
清水湯
高知市桜馬場6-8
電話:088-873-0050
14:30〜23:30 火曜定休
息子さんが運営中のfacebookページもあるので、ぜひチェックを!
清水湯~高知市のおふろ屋さん~