その歴史は・・・なんと1300年!
とにかく香川県は “ため池” だらけだ。
初めて上空から讃岐平野を見た時は、あまりの数に驚いた。
降水量が少なく大きな河川も少ない香川県では、古くからため池を作って作って作りまくった。
県のサイトによると、その数なんと14,619箇所!
数こそ全国3位だが、県の総面積に対するため池密度では圧倒的な1位である。
昨年末、とある仕事で「満濃池(まんのういけ)」の写真が必要になった。
満濃池といえば、ため池大国香川県のキング オブ ため池。
周囲約20km! 貯水量1540万トン! 池の面積約140ha!
農業用のため池としては日本一の大きさだ(東京ドーム30個分)。
満濃池は西暦700年頃に作られ、台風や地震による決壊、修復を何度も繰り返した。
平安時代には欠壊した満濃池を、空海が恐るべきスピードで改修したことでも知られている。
満濃池の北側にある「まんのう公園」では、
毎年夏になると野外フェス「MONSTER baSH」が開催され、
高齢化が進むこの街は音楽好きの若者たちであふれかえる。
しかし満濃池の撮影をしたこの日は(去年の)クリスマス。
池はとても美しいが、クリスマスに1人で来る場所ではないし、デートで来る場所でもない。
誰もいないしとにかく寒かった……。
クリスマス来たことを後悔しながら歩いているとここは香川県、うどん屋を発見!
池のほとりにあったのは「かりん亭」。地元の主婦たちで運営されているらしい。
お店の名物は「ヤーコンうどん」。ヤーコンとはアンデス産キク科の根菜で、
食物繊維やミネラルがたっぷりなんだとか。
うどんで温まったので周辺を散策してみる。とにかくでかいし広い。
晴れた満濃池の写真が必要だったため待つこと4時間。やっと晴れたので撮影終了。その帰り道……
美しいため池を見て、不思議なうどんを食べて、ぬるぬるの温泉に入る。
そんな1日も悪くはない(かも)。