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連載「ここに暮らすと決めました」第三回神の棲む家

嗚呼絶景四国哉-22.栗林公園・秋のライトアップ

2014.11.17 

嗚呼絶景四国哉-21.浦戸湾

zekkei2014

意外と知られていないことだが、高知の街は太平洋よりも10kmほど内陸にある。
太平洋からは浦戸湾という瓢箪のような形をした細長い海が高知の街へと続き、牧野植物園のある五台山からの眺めへとつながっていく。
一番上の写真は、湾口にかかる浦戸大橋から北を眺めたもの。
右手に種崎、左手に御畳瀬の集落があり、この2つの集落は今も渡し船で渡ることができる。
今から10年ほど前まで運航していた大阪高知特急フェリーなどは、ずいぶんと速度を落としてこの湾内を航海した。

左手前の御畳瀬集落の向こう側には横浜や瀬戸といった新興住宅地が広がるのだが、その沿岸部は小高い丘陵地になっているので町並みがほとんど見えず、湾口から高知港(写真右奥の山の向こう)まで、まるで大自然の中を往く船のように感じられたものだった。
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船が浦戸湾の奥まで入っていくと、こんな感じで街が見えた。写真は、数年前まで運航していた遊覧船からのもの。この風景をまた見ることができたらうれしいけれど、様々な事情もあって今のところ再開の動きは見えないようだ。こういう普通の風景にも価値があるということを、すぐにイベントでの集客に慣れきった観光関係の人々はあまり認識していないのだろう。だから、いい建物も風景もこの街ではなくなっていく。

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ちなみに、橋の反対側を見ると、太平洋。扇形に広がる土佐湾の形が手に取るように分かる。
手前から種崎の海水浴場、高知新港、丘陵の途切れたあたりに高知龍馬空港、右奥に安芸市。

高知ってやっぱでっかいなーと思う、そんな橋なのだ。

浦戸大橋

嗚呼絶景、四国哉。 12345678910111213141516171819202122232425


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