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伊予のローカルスイーツを味わいに「Local Sweets & Deli messo」

四国の中央で四国のおいしいもののセレクトショップ「まなべ商店」

2014.8.27 

塩焼きがうまい! どこか懐かしい野性味ある
本川手箱キジ肉(高知県いの町)

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この鉄板焼きのお肉、なんのお肉だと思います?
まわりを香ばしくカリッと焼いて中はしっとり、淡白でヘルシーなのに、なぜか少し懐かしくもあり野性的な旨味も感じます。

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実はこのお肉はキジ肉。
四国のてっぺん、いの町本川地区(手箱山麓・吉野川の源流域)で飼育されている「本川手箱キジのお肉」なんです。先日、高知の山間部にたいへん珍しい食材があると聞いて、このキジ肉の生産者を訪ねて取材してきました。

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訪ねた時は、卵から孵ったヒヨコちゃんがピヨピヨしていて、生産者さんも「かわいい」って大切に育てていました。卵を温めて20日で孵化、産まれて40日かけて栄養と体力を付けさせ、その後170日、計210日もの長い期間をかけて大きく育て(1kg超)、冬の12月頃から出荷します。

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今現在、お肉の方は冷凍保存されたもの(一羽、モモ肉、胸肉、手羽、内臓、鍋セット等)があり、冬のシーズン以外は、主に国道沿いの看板を見たドライバーが立ち寄って買っていくそうです。

生産者オススメは、実はこの時期(夏)に塩コショウで鉄板焼き、炭火で串焼きだそう。ビールにあいそうですね。キジと言えば、ジビエで冬に食べるもの、すき焼きももちろん美味しいし、鍋といったイメージが強かったですが、通年食材としていけるかもしれません。

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ちなみに、ここのキジ肉は四国で最も標高が高いので(飼育場所は標高600~700m)、寒さで脂・旨味がのっているのが特徴です。餌に高知県特産の新高梨・スイカ、各種野菜もたっぷり食べさせているので、野生的な鳥なのに比較的やわらかく甘みも感じられます。

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昭和55年に一人の役場の人が村おこしのために飼いはじめ、ピーク時には1万羽を出荷していました。
その後、だんだんと人口減少ととともにお客さんの減少、生産者・羽数の減少が続き、一時は卵を持っているこの方(左下写真)、石川組合長のみ(500羽のみ)と消滅の危機に瀕することもありました。今では、地元建設会社の参加・協力もあってメンバー5人・3000羽まで回復しましています。

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このどこか懐かしい野性味もある本川手箱キジ肉。徐々に高知県特産の鳥肉として、露出・知名度を上げていきたいです。高知在住、旨いものハンター松田からの情報でした!

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生産者・連絡先

(有)手箱建設(代表・山本周児)
高知県吾川郡いの町戸中81-5
TEL:088-869-2311  FAX:088-869-2310
メール:tebako3@tebako.co.jp

高知県吾川郡いの町戸中81-5

平成26年6月取材

四国の一次産業現場レポート 123456789101112131415161718


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