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梶原希美の四国一見記
第1回
中央卸売市場開放デイ

まんま自然農園/しょうがシロップ

2014.3.7 

土佐あかうし一筋、マチダ畜産。

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agri

土佐あかうし一筋「いの町・マチダ畜産」

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 高知市からほど近い、いの町。水質日本一となった清流仁淀川沿いの小高い山の上で、小規模(約40頭)にしっかりと土佐あかうしを育て続けている畜産農家がある。
 マチダ畜産代表・町田一郎さん。お父さんの代から高知県特産和牛である土佐あかうしにこだわり続け、苦しい時も踏ん張りながら畜産業を営んでいる。
 「最近、やっとさし(霜降り)とかあまり言わなくなったのでうれしい」「あかうしは性格も優しくて人懐っこい、あかうし大好き」と、まるであかうしのように優しく、ニコニコの笑顔で気さくに話をしてくれた。
 町田さんがこだわって育てている土佐あかうしは、高知県が独自に品種改良したブランド牛で、珍しい赤毛の和牛である。黒毛和牛よりも霜降りになりにくい反面、赤身の旨み成分が多く、日本のトップシェフからも注目されている。これまでは霜降りの黒毛和牛に押され頭数が極端に少なくなっていたが、近年、赤身のうまさに目覚めた消費者が多くなり、やっと時代のニーズが土佐あかうしに向き始めている。
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 マチダ畜産では子牛を購入し、独自の配合飼料と清流仁淀川に直接注ぐミネラルたっぷりの谷水を飲ませて育てている。また、牛が風邪をひかないように床にはたっぷりおが粉を敷き、愛情を注いでいる姿勢は、牛が懐いて町田さんをぺろぺろなめている様子からもうかがえる。
 いつも、仁淀川のバーベキューで美味しくいただいているお肉は、このような方がこの場所で情熱を注ぎ育てていたのかと思うとありがたみもひとしおになった。
 「今日は、ここのお肉、町田さんが育てたあかうしのお肉を食べよう」そう決心し、その場を後に。さっそく、マチダ畜産直営のお店「マチダ牛肉店」に向かった。

自分の育てた牛しか売らない「いの町・マチダ牛肉店」

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 マチダ畜産直営のお店「マチダ牛肉店」は、いの町の役場近くの旧道沿いにある。ここで販売しているお肉は文字通り牛肉のみ、しかも自分で育てた牛しか売らない、さらに今幻の和牛と呼ばれている土佐あかうしのみである。
 毎月約1頭分をさばいて販売いているため、月半ばで、ない部位が存在する。すき焼き用ロース(100g1000円)・焼き肉用カルビ(100g600円)など、定番の部位はいつ行ってもあるが、牛タン(良い部分100g800円)や珍しい部位は運が良ければ買うことができる。
 私はいつも仁淀川のキャンプや自宅でお祝いとなると、必ずここで内モモ肉のブロック(100g600円)を買ってあかうしのうまさを満喫する。自宅でもフライパンとアルミホイルがあれば、表面をしっかり焼きアルミホイルに包んで余熱で寝かせば見事にピンク色のローストビーフができあがる。
 今日は生産者を訪ねて、気持ちが大きくなっているので、お店で一番高そうなステーキ用サーロインを注文してみた。なんと100g1000円。超うれしい価格である。
 今、巷ではヘルシーな赤身の肉がブームで赤身女子と呼ばれる人も出てきた。土佐あかうしの価格も徐々に上がり、農家にとってはやっと報われる状況となったが、なにせ頭数が激減したため、貴重で高価な和牛となっている。
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 しかし、ここマチダ牛肉店では、そんなブームや景気に左右されず、土佐あかうしにこだわり続け、自ら育てた牛のみを地元密着でお求めやすい価格で販売し続けてきた。こんなお肉屋さんがあること自体、貴重で感謝しなければならない。
 お店を切り盛りするお母さん。シャイで写真は勘弁ということだが、ギフトの贈り物で忙しい中、いろいろとお肉のことを教えてくれた。息子の一郎さんも牛の世話から帰ってきて店を手伝っている。
親子で牛の飼育から販売まですべてを手掛ける、まさに産地直送の牛肉店。ぜひこれからも美味しい土佐あかうしを育て、売り続けてほしい。
町田さん、また、お肉買いに来ます。今夜は特別ステーキ、家族は大喜びだろう。
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マチダ畜産(牛肉店)

高知県いの町東町2273
088-893-0168(FAX兼用)

高知県いの町東町2273

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