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絵で旅する四国-1
船から望む高松の風景。

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おいのこ菓子

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2013.7.29 

黒潮の奥山の谷水で育てた土佐ジロー卵

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agri

みながわ農場 金子淳さん

高知県黒潮町在住

故郷の自然を活かして土佐ジローの卵に挑戦

蜷川と書いてみながわ。地区の真ん中を流れる川は奥深い山から流れ、湧き出る水が豊富で、川蜷も多いことから名づけられたこの地で、2年前から土佐ジローの卵を育てている。
みながわ農場・金子淳さんは、地区で唯一、車の部品工場を父の代から営んできた。下請け・孫請け・さらにその下請けで支えられる車の部品作りは、時にして親企業が倒産し、一瞬で仕事がなくなることがある。金子さんはそれに加えて、一緒に部品を作ってきた父の死という悲しみも一緒に重なり、2年前に工場から手を引くことにした。高知県の西南部の小さな町・黒潮町では、新たな働き口が見つからず、山深く川のきれいなここ蜷川で新しいものを作りたいと、独学で土佐ジローの卵の飼育を始め、鶏舎も自ら建てた。

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後発であるがゆえの悩み・苦労

高知県のブランド卵である「土佐ジロー」。協会で統一の育て方があり、生育環境や餌の種類も細かく決まっており、その基準を下回ると名前を付けて売ることはできない。そんな厳しい基準があり、コストも余分にかかる土佐ジローを、初年度300羽、2年目の今年は900羽と徐々に増やし、さらに今年中に1,300羽、将来は採算ラインの3,000羽を目指している。淳さんが鶏の管理、奥さんが配達・営業と、小中の子ども3人を抱えながら夫婦2人三脚でがんばっている。そんな時に偶然、地元商工会の紹介で知り合い、土佐ジローの卵にかける思いを聞くことになった。
私は一通り話を聞いた後、とても困る質問をぶつけてみた。「あなたの土佐ジローの卵は他の土佐ジローの卵と何が違うんですか」。土佐ジロー協会の統一の基準をクリアしている上で、さらなる特徴・売り・違いは何かという厳しい質問だった。それはなぜかというと、高知県下では各地域で多くの人が土佐ジローの卵を育てており、後発の金子さんはよほどの特徴がない限り販売面では苦戦することが予想され、すでに苦戦していた。もしも県外のお店・お客さまからこの卵を選んでもらうためには、数ある土佐ジローの農家から選んでもらうまたは買う理由がどうしても必要になるからだ。

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うちの卵の違いは奥山から湧き出る水にあり

淳さんは少し悩まれて「水ですかね・・・・」と物静かに応えてくれた。さっそく私は農場を訪ねて、鶏が生きている環境と協会が定めた配合飼料(非遺伝子組み換え)、さらには鶏が毎日飲んでいる水の取水地をこの目で確かめた。農場の下を流れる川の支流の谷を流れに遡って登ること10分。上から小さな滝のように水が落ち、少し溜まっている所にホースの最終があった。確かにここの水は山の奥から枯れることなく流れるだけでなく、周りに高知では珍しいワサビ菜が生い茂っているくらい水が湧いて出ている。蜷川の水の原点から取水していた。
「ここの卵の違いはこの水に理由がありそうですね」そうお互いに確認し合って、鶏が初めて産む小ぶりの卵「初卵」をお土産にいただき(あまりにも小さいので売っていない)、帰ってから家族みんなで卵かけご飯やゆで卵で味わった。小さいので1人3個食べてしまったが、実にさわやかな後口。まったく臭みや雑味のない、そして小さいのに黄身の味が濃く詰まっている卵だった。

金子さんの夢・目標に向けて、これからが本番

この土佐ジローの卵、「これから地元の飲食店や直販所で販売箇所を広げ、ゆくゆくは県外の方にも食べられる飲食店や小売店を見つけていきたい」という。
「私の育てた土佐ジローの卵は、他の土佐ジローよりも水の環境にこだわっている」
そう自信を持って多くの人に安全であること、美味しさの理由を伝えてもらいたい。そして後発だが将来、高知県を代表する土佐ジロー卵の生産者になってもらいたい。

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生産者:みながわ農場・金子淳
住所:高知県黒潮町蜷川149
電話・FAX:0880-44-1922
メール:kaneko795@iwk.ne.jp

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