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塩焼きがうまい! どこか懐かしい野性味ある
本川手箱キジ肉(高知県いの町)

自遊学校 そこには自遊があった。

2014.9.1 

四国の中央で四国のおいしいもののセレクトショップ「まなべ商店」

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四国をコンセプトに2013年6月OPEN

愛媛県四国中央市は旧新宮村、川之江市、伊予三島市、土居町が10年前に合併してできた市で、他の3県にほぼ1時間あれば行ける場所。
製紙産業が盛んな町で、カフェや雑貨店などの自営業は少ない。
そして、スーパーマーケットはあるけれど、四国の食品を買い求められるお店が・・・少ない。
「四国の中央」と言う土地柄、四国中央市や愛媛のものだけではなく、四国4県の食品だったり、生活用品だったり、イベントや観光などをココから発信する事ができたら、さらにはこの場所に人々が集い、いろいろな情報を交換する場所になったらいいのではないかと考えたのが、「まなべ商店」のはじまりだった。

店主ははちきん。

まなべ商店を取り仕切るのは、高知出身土佐のはちきんと呼ばれる眞鍋久美さん。
良く飲み、良く食べ、良く動く。高知から四国中央市に嫁いで8年、最初はカフェやギャラリー居酒屋を求めて大好きな生れ故郷の高知にばかり帰るばかりで、仕事も高知の観光フリーペーパーの取材や観光コンシェルジュの様な事もするほどの『高知ツウ』として知られていた。
その眞鍋さんが「さらにもう一歩」を重ねる決心をしたのが、2010年11月に開催された四国経済産業局の「四国で暮らしと仕事を考える」イベントだ。ここで出会った様々な職業の四国の人々(友人)を通して四国の面白さに気づき、そこから一気に視野が四国へと広がったのだ。

高知を調べれば、彼女のブログにつきあたる

彼女が2004年頃から始めていたブログでは、高知の食と観光などを中心に取材を重ね、当初は四国のブログランキングで1位や2位になることも多かったそうだ。高知の事を調べればと必ずヒットするとの評判で、おいしいお店をとことん紹介するのが基本だった。
しかし、美味しいお店には必ず美味しい食材がある!と言う事で、第一次産業の農家さんを訪ね紹介するようになると、一気に生産者へのネットワークが広がっていった。一流のレストランやデパートやホテル等に食材を提供したり、独自に他にはない加工品を販売始めたりする農家さんと出会い、ブログを通じて生まれたさまざまな繋がりを経由して、都心部のアンテナショップに商品を紹介する事も多くなってきた。
そんなある時、友人から言われたのが「自分でお店をやったらいいのに」という一言だ。

ベースにあるのは自営業率全国NO1の高知のお店屋さんたち

祖母や母が高知市内の商店街で商売をしていた事もあり、眞鍋さんも自分もいつか商店街で商売をしたいなと思っていたそうだ。
高知は大きな産業がない代わりに、自営業率全国NO1の土地だ。同じ業種でもそれぞれの個性をしっかりと出し、町の顔となっているお店や店主たちがいくらでもいる。そして、どれだけ山奥でも、僻地でも独自のスタイルで魅力あるお店を営んでいる姿をいくつも眞鍋さんは見てきた。
だから、自分のお店を持つことにためらいはない。
そして2014年6月29日、『まなべ商店誕生祭』を開催。縁のある高知とこれからお世話になって行く地元のショップや農家さん、クラフト作家さん、アーティスト等30店舗ほどが集まり、静かな街で500人ほどのお客さんを集客しお店はスタートした。店頭に並ぶのは、これまでの活動で繋がってきた信頼のおける生産者さんの商品だ。

現在約40の生産者、アイテム数約130以上。

季節によって旬の食材を加工してバリエーション豊富な商品もあれば、年間を通して安定している商品もある。仕入れの時に気をつけていることは、
1.できる限り科学的な物に頼らず自然の素材で作っていること
2.自分が毎日食べたいもの、カラダが美味しと感じるものであること
3.生産者さんの現場へ直接出向き、製造の工程やサイクルなどを聞いてお互いに無理のない取引になるように気をつけること
そして、
4.自分で見て感じた事をお客様に伝えられるようにすること
5.購入してくれたお客さんが後悔しないよう、できるだけ試食可能な物は味見をしてもらい、納得してから買ってもらえるようにすること
だそうだ。

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旬をいただくということを意識する

最近は新鮮な野菜の販売も週1回のペースで行っている。
店主自身もまだまだ知らないことはたくさんあるというが、彼女の思いは食べ物の旬をもっと意識してもらいたい、一番栄養のバランスが良い、一番美味しい時期に美味しいものをたっぷりと食べてほしい、ということに尽きる。
スーパーに行けば年中同じ野菜や魚が並んでいるが、実際に畑を訪ねれば、そこのある野菜は四季折々異なっていて、旨味や苦みや香りもいつでも違う。季節毎に調理方法を変えたり工夫したりすることも、本来あるべき「暮らしの楽しみ方」なのではないかと彼女は語る。

そして、眞鍋さんの思う「究極の旬」とは、野山の山菜を、釣れたての川魚が並ぶ食卓だ。
「釣りたての魚や採れたての山菜をいただけば、心も体もなぜかワクワクと楽しくなってくる。自然と友達が集まってきて、自然と宴会がはじまる。そんな食と暮らしが豊かになることのお手伝いができたら嬉しい」

1年を迎え思う事

まなべ商店も、OPENからあっという間に1年が経った。
もともと「動きすぎる」くらい動く眞鍋さんゆえ、やりたい事もまだまだ盛りだくさんだ。
四国各地に様々なつながりが芽生え、その繋がりをひとつづつ面白いことへと発展させていこうとしている。
「自分のやりたい事をやらせてもらっているのでしんどい、辛いなんて事はないです。焦ることなく、ゆっくりと、ずっと続けられるお店を目指してやっていきたいです。小さなこの町では昔からのお店がどんどん無くなっているけど、そんな時代だからこそ、目立たずともこの場所で営業する意味は大きいと思ってます。地域のこどもやお年寄り、老若男女問わず何かしらの係わりを持てるお店になって行けたらと思いながら、楽しんで行きたいと思います」
土佐のはちきんとして酒豪でならす眞鍋さんだが、店のことを語るときはひたすらにまじめで、そしてひたむきだ。

まなべ商店

愛媛県四国中央市豊岡町長田168-1
tel&fax0896-77-4422
不定休
http://www.facebook.com/Manabeya

愛媛県四国中央市豊岡町長田168-1

商品については
コラム「まなべ商店の四国なめ旅」http://459magazine.jp/category/food/nametabi/にて随時更新中


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