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古山製パン

高知のくいしんぼ女子たち行きつけの「古山製パン」

塩焼きがうまい! どこか懐かしい野性味ある
本川手箱キジ肉(高知県いの町)

2014.7.7 

伊予のローカルスイーツを味わいに「Local Sweets & Deli messo」

国道56号線を内子方面に向かって車を走らせると、やわらかな印象の白を基調とした外壁に、板を張った外観の建物が見えてくる。
2013年10月に愛媛県伊予市米湊にオープンしたLocal Sweets & Deli messoである。

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国道56号線沿いのこの建物が目印。

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明治園による植栽が外観に映える。

扉を開けると、「こんにちは」「ありがとう」。
そんな言葉と笑顔が飛び交うカウンター。ショーケースの中には、オレンジとココナッツのタルト、ニューサマーオレンジのガトーショコラなど、旬のフルーツによって鮮やかに彩られたスイーツが並ぶ。そして、隣にはフォカッチャやあんぱんなどのパンも。あれもこれもと悩むお客さんの表情はどこか楽しそう。

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ショーケースに並ぶスイーツや瓶詰めのフルーツシロップ。上には、シナモンロール、本日のシフォンケーキやスコーンが並ぶ。季節のフルーツを使っているので、訪れるたびに新たな出会いが。

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パンが並ぶ奥には、かき氷器が見える。自家製シロップをかけてくれるかき氷は、夏の人気メニュー。

伊予の恵みが一皿に

実は、伊予市はフルーツの栽培が盛んな地。柑橘やキウイフルーツはもちろんのこと、6月はびわの出荷が最盛期を迎える。「びわは、唐川びわ祭り(6月下旬)が終わった後の頃が、味がのってきますよ」と、オーナー・シェフの高石テルミさん。早生から晩生にかけて変化する味の移り変わりを教えてくれた。そんな唐川びわも高石さんの手によって初夏のスイーツに。ふるふるとした杏仁豆腐の上で、琥珀色に輝いていた。

唐川びわの杏仁豆腐。

唐川びわの杏仁豆腐。

甘夏なども終盤で、露地栽培の柑橘シーズンは終わりを迎えるが、ブルーベリーやスモモ、スイカといった具合に、これからもさまざまなフルーツが出回る。産直のものが並ぶ店では、そんな朝採れのフルーツや野菜で賑わうが、その顔ぶれと相談しながら、高石さんはメニューを考えるのだそうだ。

この日のランチは「鶏とお野菜のトマトソースパスタ」、キッシュプレートは「ジャガイモとホウレンソウのキッシュ」。パンや自家製ピクルスを添えたサラダとともにいただきつつ、あちこちのテーブルで、会話が弾んでいた。

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鶏とお野菜のトマトソースパスタ。器は、宮内太志さん作。サラダに添えられた豆のピクルスは、瓶詰めのものを購入することができる。

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デザートにオレンジとココナッツのタルト。珈琲は、伊予市で自家焙煎をしている「ロダン珈琲」の挽きたてを、丁寧にドリップして淹れる。

ゆったりと過ごせる空間で、豊かなひととき

店をオープンする前は、各種のイベント等でお菓子を販売していたという高石さん。お客さんと触れ合う中で、店があったらと思うようになったという。路地裏に店を構えることも考えて、場所をいろいろと探したところ、結局は過去に焼肉店やラーメン店であったという、現在の物件に決めた。
壁を珪藻土で塗り、床や腰壁に板を貼って改装。光が射し込み、グリーンが映える心地よい空間に仕上げた。オープンしてから9ヶ月が経とうとしているが、日々、お店を切り盛りする中で、「一度いらしたお客様が、また来てくれると嬉しいかな」と高石さんは語る。

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壁は珪藻土で塗られていて、あたたかみのある仕上がりに。椅子は、宮崎椅子製作所のもの。座り心地にこだわって選んだそうだ。ついつい長居をしたくなる。

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窓際のカウンター席からは、小学校の木々を眺めて。

店名の「messo(めっそ)」は、この地方の方言で、「目秤り」。つまり、目分量という意味なのだそうだ。そんな五感を働かせて生まれるお菓子やお料理を口に含むと、伊予って豊かだなあと気付かされ、思わず笑みがこぼれてしまうのであった。

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オーナー・シェフの高石テルミさん。

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さまざまな瓶が並ぶ棚。高石さんの趣味という果実酒が仕込まれていたり、豆が入っていたりする。

Local Sweets & Deli “messo”

〒799-3113 愛媛県伊予市米湊267-2
9:00~18:00(L,O17:00)
火、水曜日定休
TEL:089-983-2713
バス停「伊予市」下車すぐ(宇和島バス、伊予鉄バス)
http://www.messo-oyatu.com/

33.756617, 132.707812


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