「大丸」
デパートではなく、練り製品の名前である。
紅白のすり身にぐるり包まれて、ゴロリとゆで卵が入っている高知ならではの練り製品。
ゆで卵が丸々入っているので、もちろん大きい。
茶筒より一回り小さい大丸を切ると、金太郎飴のごとくどの部分からもゆで卵が登場する。
このゆで卵、まわりのすり身の味がほんのり染みていて美味しいのだ。
一体、どなたがこの斬新な組み合わせを考えたのか・・・。
練りもの&卵好きな一人として、お礼に何か差し上げたいくらいである。
大丸は紅白のその色合いから、ハレの席に登場する。
おきゃく(宴会)の際に出される皿鉢(さわち)料理や、おせち料理で見かけることが多い。
普段からスーパーでも販売されているが、年末は売れ具合が桁違いらしい。
確かに、年末になると高知のスーパーには大丸がこれでもかと並べられている。
その様子を眺めては「あぁ、正月なんだな」と思う。
どこを切っても、ゆで卵が出てくる幸福感。
高知に来られた際は、ぜひお試しあれ。
そして、高知ならではの練り製品を手土産にどうぞ。
見て楽し、食べて嬉しの大丸なり。
■練り製品の大丸は、高知市・大橋通り商店街の蒲鉾店や、土産品店などの冷蔵コーナーをチェックしてみて下さい。