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高知と愛媛の県境集落で食べる「畑のランチ」

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2013.9.4 

ちょん太ちょん平

三好市池田町は、小さな町内に数軒の羊羹屋がひしめいている。その理由として、たばこ製造業で町が栄えた明治期に、裕福な商人たちが好む贅沢品として羊羹の需要が多かったのだと地元のお年寄りに聞いた。

そんな池田町の安宅屋羊羹は、現在でも屋号の通り羊羹のみをストイックに作り続けている老舗だ。風格ある店舗の暖簾をくぐり、ショーケースに入った商品を眺めると棒状のスタンダードな羊羹に並んで、異色な存在感を放っている羊羹がある。

昔流行った風船アイスのような見かけの「ちょん太ちょん平」だ。まず名前からして、一度聞いたら忘れられない。そしてパッケージに書かれているちょん太とちょん平と思わしきキャラクター、おまけでついているちょん太もしくはちょん平の栞、全てにおいて異様なこだわりを感じさせる。ちょん太もしくはちょん平のイラスト付き袋に入った楊枝で刺すと、プルンと風船が外れる。(毎回ちょっとだけ風船が残ってしまうのが玉に傷なのだが、、、)カジュアルな見かけと違って、お味はさすが安宅屋羊羹で甘すぎず後味がいい。風船をプルンとさせたいためか、つい何個も食べてしまう。

個人的な話だが、この「ちょん太ちょん平」を知った当初、ピンクとか白とかで色・味展開があったらいいのではないかと、真剣に安宅屋羊羹に話をしにいこうかと思っていた。ただ、長くこの羊羹そしてこの池田町と付き合うにつれ、あまりに洒落た展開をするより淡々とこのままで続けていく方がしっくりくるのではないか、と思うようになった。是非、お店を訪れて購入して欲しい一品だ。

atagiya
総本家 安宅屋羊羹
徳島県三好市池田町マチ2477
http://www.atagiya.co.jp/

三好市池田町マチ2477


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