食べること、ついつい憚る。
まるで日本画のような美しさである。
波静かな高松だからこそ生まれたと、思わず高知県人としては思ってしまうこの佇まい。
アジやサバ、メバルといった季節の小魚、海老、蛸を乾燥させてせんべいにのせ、
いちまいいちまい丁寧に焼いているというのだから、なんというか仕事が細かい。
このタコなんぞ、もう完全にそのままである。
せんべいにタコがのってんだか、タコにせんべいがくっついてんだか、
もうすでによくわからないのである。
お味の方は、せんべいというより、干した海のもん、、、というイメージ。
特にタコは食べやすいかというと、正直食べにくい。
これは案外酒のつまみにえいかもなあと、やっぱり酒をベースに考える高知の人間は思ってしまうのである。
象屋元蔵(きさやもとぞう)
おととせんべい
http://www.ototosenbei.com/index.html
34.335374,134.048274