3月を迎え、高知県内各地では観光びらきが行われています。でも、まだ肌寒いし、花粉も飛んでるから今は行かなくてもいいかな〜と思っていませんか? ・・・はぁ〜、もったいない。本当もったいないですわ!
だって3月7日から、高知は異様に盛り上がるんですもの!
いよいよ始まります!《土佐のおきゃく2015》
ちなみに「おきゃく」とは、土佐弁で「宴会」という意味です。
土佐のおきゃくってなんですの?
ご存知ない方のために、まずは《土佐のおきゃく》の簡単な解説をさせていただきます(但し私感90%)
《土佐のおきゃく》とは、毎年3月に9日間かけて行われる大イベント。高知市内をはじめとする各地で、グルメ・お酒・音楽・アート・スポーツなど様々なイベントが同時多発的に開催されます。そのイベント数、なんと40!!騒がしいにもほどがある!
そもそも高知の観光シーズンといえば、よさこい祭りがある夏場がメインで、3月は「閑散期」。その一方で、3月に食べ頃を迎える食材が意外と多く「なんとかこの時期に観光客を呼べないか」と、様々な団体がそれぞれに催し物を行っていました。でも、どんなに内容が魅力的でも予算や人手が限られている状況でそううまく成功するわけがなく・・・どの団体も長年ため息をついていたわけです。
そんな中、生まれたのが《土佐のおきゃく》というイベント構想。これまで「点」だったイベント達を同時多発的に開催することで「線」や「面」にし、「ALL高知」にしていこうという発想です。
これは、高知が誇る「皿鉢(さわち)」にとても似ています。皿鉢とは大きなお皿に海の物も山の物も畑の物も、果てはデザートまで何でも盛り込んだ土佐料理のこと。例えるなら、大きなお皿は《高知の街そのもの》、様々な料理は《たくさんのイベント達》というわけです。
こういう地方のイベントごとには行政の助成金が欠かせませんが、《土佐のおきゃく》は全体の予算の1割程度だそうです。助成金が途絶えたらお終いというイベントが多い中で、なかなか根性のあるイベントだと思いませんか? むしろ自由な県民性もあって各団体を一つにまとめるのが一番大変みたいですが、なんとか今年で10回目!高知の定番イベントとして馴染んできました。
アーケードの真ん中で酔っ払う高知県民
《土佐のおきゃく》のすべてのイベントについては公式サイトをご覧頂きつつ、ここでは「今初めて土佐のおきゃくを知った」というアナタにおすすめのイベントをご紹介したいと思います!
まずはこちら!
3月14日~15日 日本一の大おきゃく
3月14日(土)・15日(日) 高知市中心街各アーケード内・中央公園にて開催
最終日に開催される一大グルメイベントです!高知市の中心街アーケードと中央公園が17のイベントに占領され、高知の様々なグルメを楽しめる出店が乱立!朝10時から夜9時半までみんな食べてます!呑んでます!
県外から初めていらっしゃる方にアドバイスをするなら、アーケード内や公園内に設置されたテーブル&イスで飲食ができますがやっぱりすごく混んでます。「座る場所ないなぁ」って思うかもしれませんが、基本相席OKな県民性なので隙間があるテーブルにはガンガン声をかけてみてください。酔ってる高知県民なら面倒くさいぐらい仲良くなれると思います(笑)
あと「ちなみに」ですが、よさこい祭り然り日曜市然り、高知県民って道の真ん中でなんかするのが好きなんですよね〜
これ、商店街アーケードの真ん中にこたつを置いて呑んでます。真横を通行人が通ります(笑)こんな道の真ん中で食べて呑んでも怒られないなんて、大おきゃくサイコーですよね!
高知の人気12店が一堂に会す!
平日にしか休みがないっていう方も多いですよね。ご安心ください!平日にもいいイベントがあります!
3月11日 アペリティフの日 in 土佐のおきゃく
3月11日(水)17時〜22時 高知市中央公園にて開催
「アペリティフ」とは夕食前にオードブルと食前酒を楽しんで食欲を増進させるフランスの習慣。毎年6月の第1木曜には全国の各都市で「アペリティフの日」というイベントが開催されています。そのイベントが特別に《土佐のおきゃく》に登場するんです。
なにがスゴイってアナタ!高知で人気を集めるフランス料理店やイタリア料理店など12店舗が集まるんですよ!盆と正月とゴルデンウィークとシルバーウィークがいっぺんに来たみたいな話ですよ!
しかも、各店が様々な料理を販売するんですが「いろいろ楽しめるように」とちょうどいい量で、値段も500円前後だったりするんです。普通にお店に行って食べたら、そうはいきませんよね。
お酒はシャンパンやワインがずらり。おしゃれなライブなんかも楽しめて、平日ですが毎回大人気のイベントであります。
はしご酒すらイベントになってます
もう一つ、お酒にまつわる大人気イベントをご紹介しましょう。
酔って候ドリンクラリー はしご酒大会
3月9日(月)19時〜11日(水)21時 高知市中央公園にて受付
どういうイベントかと言いますと、受付でチケットとコース表をゲットして、コースになっている高知の飲み屋さん5店舗を3日間の間に回るという内容。各店のスタンプを集めて最終日21時までにゴール地点にあるポストへ投函すれば、豪華景品が当たる抽選会に参加できるのです。
「簡単だね〜」って思うかもしれませんが、つい飲み過ぎてくだを巻いてしまう県民性なもんで、そのまま夜の街に消えてゴールできないパターンも多いそうです(笑)絶対ゴールしなくても良い、ユルい感じもウケて人気のイベントです。それに初めての飲み屋さんに気軽に入れるのって良いですよね〜。
高知ならではの文化にも触れてください!
《土佐のおきゃく》では、高知のさまざまな文化に触れられるイベントも開催されます。
どろめ祭り in 三翠園
3月14日(土)14〜16時 三翠園(高知市鷹匠町1-3-35)にて開催
毎年4月に香南市赤岡町で開催されている「どろめ祭り」のメインイベント・大杯飲み干し大会が行われます。
間違っても普通のお酒好きは参戦してはいけません!真の酒豪が参戦する大会です!でも、ぜひ観戦していただきたいイベント。酒豪たちの美しい呑み様、そして、横で酒豪たちを煽るおんちゃん・お姉さんの見事な土佐弁は、地元民でもうっとりするレベルです。
第6回 はし拳 土佐の「おきゃく」場所
3月11日(水)18時〜 土佐御苑(高知市大川筋1-4-8)にて開催
高知の伝統的なお座敷遊びの一つ「はし拳」の大会です。
隠し持った箸の本数を当て、負けたほうがお酒を飲むという遊び。こちらもコツが必要なので初心者が参戦するのは大変かもしれませんが、有料で観戦&飲食を楽しめるようになっていますよ。
そして、こちらもぜひ!
食の祭典 第47回南国土佐皿鉢祭
3月8日(日)10〜17時30分 大橋通り商店街にて開催
冒頭にも登場した土佐料理「皿鉢(さわち)」がずらりと並ぶ展示会。旅館やホテル、料亭、レストラン、中国料理店などで腕をふるう高知の料理人たちが、驚くべき発想と技術で個性豊かな皿鉢を作っています!まさに芸術!
「第47回」ということでも分かるように、この皿鉢祭は高知の伝統的な祭りの一つですが、予算の問題などで一時期は開催が危ぶまれていたそうです。しかし、《土佐のおきゃく》の一つにすることで危機的状況を脱したとか。古き良きものと新しいものがタッグを組んでお互いに輝くって素敵ですね〜。
スポーツから記念撮影まで?他にもイロイロありますよ!
なにせ40もイベントがありますから書きたいことはまだまだ山盛りなんですが、私も目が疲れてきたのでそろそろ締めに入りたいと思います。《土佐のおきゃく》では食べる・呑む以外に、こんなイベントもあります。
子どもから大人まで楽しめるのが・・・
コスケ2015
3月14日(土)・15日(日)11時30分〜17時 帯屋町1丁目アーケードにて開催
アーケードの真ん中に組まれたアスレチックを楽しむスポーツイベントで5歳から参加できます(有料)。子どもはもちろん大人も結構本気で楽しめますので、体を動かすのがお好きな方は、お酒を呑む前にチャレンジしてみてください(笑)

そして、もっとも不思議なイベント・・・いろんな団体がイベントをしていますが、このイベントは高知のプロのカメラマンさんがたった一人でやっています。。
龍馬と一緒に「ハイ、チーズ♪」
3月7日(土)・8日(日) 9〜16時 桂浜の龍馬像前にて開催
桂浜にある坂本龍馬像の前に龍馬の衣装を着たカメラマンさんがいて、訪れた人のシャッター係になるという内容(カメラは持参。スマホやガラケーでもOK。もちろん無料)。おきゃくのイベントとは知らずに桂浜に訪れた観光客にも「撮りましょうか?」と声をかけている光景はなんともシュールです。
でも、桂浜の龍馬像と一緒に記念撮影するのって意外と難しいんですよ!午後は逆光になるし、自分と龍馬像がイイ感じにフレーム内に収まらないし・・・。このカメラマンさんに撮ってもらえば、イイ感じの写真に仕上がるから「さすがプロだな〜」と思います。あと、撮影中もなんだか楽しいのでオススメです!

べろべろの神様がいるからだいじょうぶ!(なにが?)
今年は記念すべき第10回ということで、7日17時より高知市中央公園にてオープニングセレモニーがあるそうです。また、高知県出身のフィギュアイラストレーター・デハラユキノリさん作のキャラクター「べろべろの神様」も誕生しました。
「楽しくお酒が呑める」というご利益があるそうで、中央公園に設置されるインフォメーションセンターではオリジナルグッズの販売も行われるそう。グッズを持っていたらどんなに呑んでも何とかなりそうな気がしますね。
また、期間中はデハラさんもどこかで呑んでるらしいので遭遇できるかもしれませんよ。
・・・そんなこんなで、とにかく3月7日からの9日間は高知が熱く盛り上がるわけです!おヒマしている方は絶対高知へ!
◉各イベントの詳細については公式サイトをご覧ください
お問い合わせは「土佐のおきゃく事務局」電話088-823-0989(月〜金曜 10〜17時)へ