曲者だけど愛おしい
香川にはまんばという野菜があります。
漢字で書くと「万葉」
(場所によっては「千葉(せんば)」「百華(ひゃっか)」とも)
収穫しても収穫してもいくらでも生えてくるという意味でこの名がついたとか。
このまんば、くせものなんです。
見た目はなんの変哲もない葉野菜にみえるのに
普通にさっと茹でたのでは食べれません。アクがあるからです。
ぐらぐらのお湯で、これでもかというくらいぐだぐだに煮ます。
色が抜けちゃうぞ、というくらい茹でてそのまま数時間、または一晩水にさらします。
(その家々によってやり方は様々です)
その作業を終えてやっと食べることができます。
ざくざくと切ったら油をを引いた鍋に、
油揚げと一緒に炒めて材料がひたひたになるくらいのいりこ出汁で煮ます。
味付けは基本醤油、みりんを入れたり、などなどはお好みで。
味がしみたら、香川名物のお惣菜「まんばのけんちゃん」の完成。じゃーん。
私は小さな頃からまんばといえばこの味付けでしか食べたことがないので
アレンジといえば卵とじが入っていたり、豆腐が入っていたり
出汁がいりこに変わり鶏肉や豚肉、の肉ものになったり。
冬になり、このまんばがスーパーやら産直市場に出回ってくると
「まんばのけんちゃん」を食べたいがためにいそいそと鍋を出し、
だまってぐつぐつとまんばを煮るのです。
冬に香川に遊びに来たらぜひ♪
お友達のお家に遊びに行った時はリクエストしちゃいましょー。