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2015.1.22 

やっぱり高知はアジアだった。300年続く土佐の日曜市!

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巨大SC顔負け?店舗数400の日本最大最古の街路市

かつて山内家の上士たちだけが悠々と闊歩した、高知城下のメインストリート、追手筋。
高知城追手門から延々1.3km、クスノキやシュロの巨木が続くこの道は、
毎週日曜日になるとその半分が歩行者天国になり、道の両側に天幕を立てた小間が毎週その都度ずらりと並ぶ。

その数500店。

毎週15000人以上の人が買い物に歩く、どこか東南アジアのマーケットとも通じる、
いかにも陽気な雰囲気がいっぱいの「街路市」だ。

高知 日曜市

日曜市の西の端、高知城近くでは天幕ではなくパラソルのお店が多く、苗木や骨董品などの店が主体

高知における「街路市」の歴史は江戸時代初期、土佐藩が市を定めた元禄3年(1690)頃からのこと。
この時代、高知城を中心に東は堀詰、西は升形、南北はそれぞれ川に挟まれた郭中といわれるエリアに武士は暮らしており、これらの人々の生活を支える商人街はその東西にあった。初期の日曜市は郭中の東、「下町」とよばれた地区のど真ん中で開かれており、2と7の付く日に開催される「日切り市」であったとされる(「下町」には京都や堺からやってきた商人が店を開いた京町や堺町、職人街である紺屋町や細工町があり、郭中の西にある「上町」では坂本龍馬の生家才谷屋が豪商として知られていた。)。

その後、明治になると開催日はが日曜へと改められ、開催場所も商業地化が進んだかつての郭中のエリアへと移ってゆく。そして、紆余曲折を経て戦後間もなくからまさに旧郭中のど真ん中、追手門の目と鼻の先から「下町」とを結ぶ追手筋で開催されるようになったのである。

300年続く、これぞ高知の風景。

そして現在。
もし旅人がふらりと高知へやってくる機会があれば、
この日曜市を見ずして高知を語るな、と釘をさしておきたい。
ひとことでいえば、これほどまでに高知の食の豊かさを体験できる場所は他にない。
そして、これほどまでに鮮烈なイベントも他にない。
これがよさこい祭りの期間を除く毎日曜日に開催されているのである。

高知 日曜市

色とりどりの商品を眺めて回るだけでも楽しい。はしからはしまで楽しんでほしい。

小間の数は約435。
近郊の農家さんがその朝採ってきたような野菜や果物がおおまかにいって200店あり、
近くの漁港で揚がって干した干物やちりめんが並ぶ店が10数店、
手作りの柚子酢(ゆのす)や田舎寿司、漬物、お餅に饅頭、蒟蒻、飴玉、
バラエティ豊かなお茶や何にでも効くとされるタヌキの油を置いている店などなど
いずれもザ・天然の加工品が50店以上、
いつも大行列ができる「いも天」や焼き鳥屋さん、あめゆやそば屋などの飲食系が20数店。
果ては衣料に雑貨、お花に盆栽、果樹の苗木に金物、骨董品、土佐打刃物などなどが100店以上と、
ないものは生肉と鮮魚だけではないかというぐらい守備範囲が広い。

高知 日曜市

季節に応じて並ぶものはどんどん変わってゆく。たくさん並べられた商品も、夕方にはほとんどなくなってしまう。

売り物は、当然9割9分9厘地のモノである以上、季節によって変わる。
スーパーで買い物をしているとついつい「旬」の感覚を失いがちだが、
日曜市で買い物をしていればそんなことになることはないだろう。

ただそれだけのことでも、実はとても贅沢なことなのかも知れない。

高知 日曜市

どれもこれも美味。そして安め。結局たくさん買ってしまう。

たまに「わかってない」観光雑誌や番組では日曜市のことを「朝市」などと例えているがとんでもない。
日曜市が開かれるのは、4月から9月は5:00から18:00まで、10月から3月は5:30から17:00までと、
朝から夕方まで開かれている。
そこらへんのパーッと開いてパーッと終わる朝市ごときと一緒にされては困るのである。

当然早い時間にいけばいくほどにモノがあって新鮮なものを買うみつけることができるが、
日曜日まる一日じゅう楽しめるのが日曜市なのである(とはいえおすすめはやはり午前中)。

高知 日曜市

季節の「色」を感じることができるのも日曜市の魅力のひとつだ。

日曜市は日曜市らしくあってほしい

ただ、気がかりは近年急速に空きコマが増えているということと、
テキ屋さんのようなお店、行政や観光、大学生ボランティアといった「地のモノを売らない」コマが増え始めているということだ。
高齢化や農業の担い手が不足しているのか新しい店を開くためのハードルが高いのかはよく分からないが、
300年続いてきた歯車が少しずつ狂いはじめているような感じはある。
要は、お役所目線で日曜市を観光資源として見るあまり(日曜市を管理するのは高知市役所)、
本来の市としての魅力を損なう方向にほんの少しだけ傾いているように見えるのである。

日曜市でやるべきことはそんなことじゃない。
新しい若い農家が参加しやすい仕組みづくりを本気で考えないと、
一気にコマが減る日がやってくるんじゃないだろうか。
そして、そのコマを埋めていくのは上記のような風情もなんもないコマだろうし、
どっかの朝市と変わらないことになるのである。

おすすめは田舎寿司

さて、もし日曜市を訪れたら何を試していただきたいか。
まあ基本はご自由に何でもどうぞ、といったところなのだが、
やはり「田舎寿司」は外すことができない。

田舎寿司は高知の山間部で見られるお寿司で、
魚ではなく筍や蒟蒻、椎茸、ミョウガ、蕪、りゅうきゅうといった山の幸で作られた素朴なお寿司だ。
季節や場所、店によっては鯖、太刀魚などの魚、お稲荷さんや羊羹なども入り、
つくる人、つくられる季節によって味も見栄えも入るものもコロコロ変わるのが特徴だ。

高知 日曜市

そして、寒い季節なら高知特産の四方竹のお寿司もおすすめだ。
こちらは柔らかく煮られた四角い茎の中にシャリがぎゅうぎゅうと詰められており、
キュッキュッとした食べ応えがたまらない。

高知 日曜市

高知 日曜市

お店の人とのかけあいも楽しみながら歩けるのが最大の魅力!

日曜市

開催日:毎週日曜日(正月とよさこい祭り期間中の日曜日は休)
開催時間:4月から9月は5時~18時、10月から3月は6時~17時まで
※宅配便などのコーナーもあり
※日曜市の他に、高知市内には火曜市(上町)、木曜市(県庁前)、金曜市(愛宕)の街路市がある。
日曜市に次いで規模が大きいのは木曜市(76店舗)。


高知市追手筋


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