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2014.12.18 

《高知》鰹のたたき名鑑ー壱 大橋通り「花鶴」

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introduction.1 日本人の2倍、高知県人は鰹を食べている。

高知人のソウルフードといえば、言うまでもなく「鰹のたたき」。
全国平均の2倍という鰹消費量を誇り、飲みに行けば九分九厘はたたきを食す。

都道府県別統計とランキングで見る県民性「カツオ消費量」より引用

都道府県別統計とランキングで見る県民性「カツオ消費量」より引用

それゆえ、観光客目当てのお店や全国チェーンのお店でもない限り、鰹のたたきの不味い店はそうそうない。
そして、一度まずいたたきを食べてしまえば、その店にはもう二度と行こうと思わない。
地元のソウルフードを大事にできない店なんて、心のどこかでくそくらえと思ってしまうのである。
高知県人の鰹のたたきにかける執念は半端ではないのである。

食べ方もいろいろだ。
ニンニクを添えるか、本来は外道ながらワサビを付けるか。
タレか、塩か。
ネギやミョウガと一緒にいくか、たたき+ニンニクだけでシンプルにいくか。
お店によって焼き方や切り方、出し方、魚の選び方がすべて違うように、食べ方もお店それぞれ、人それぞれ。

私は、まるでステーキのように厚めで、スパッと切れた透き通るような赤身が美しい鰹を、ニンニクだけを添えて食べたい派だ。
タレでも塩でもいい。一番大事なのは、厚さと行きすぎない“香ばしさ”。
カルパッチョに入っているような薄い鰹は御免こうむりたい。

以前は、香ばしさばかりが先立つたたきが美味しいと思っていた。
しかし、本場土佐佐賀の漁師さんに聞くと、「そらまずい鰹やけん!藁の匂いでごかましよう(ごまかしている)」と一喝された。
本当に美味しい鰹は刺身が一番だ、とも。
そして、佐賀で喰うのが一番だ、とも。

いやしかし、高知市に暮らす人間としては、「それを言われちゃあ・・・」とでもいうべき悲しい言葉なのだが、いやいやそれでも高知市の鰹のたたきは・・・かなり、相当、非常に、とても、美味しいのである。当たり前のことだが、築地や焼津なんかよりも絶対に美味しい(はず)。

introduction.2 高知市の居酒屋では、不味い鰹を出す店を探す方が難しい。

美味しい店は、もちろん高知市内にはいくつもある。
高知は、もともと飲み屋・・・・それもハイレベルの味を持つ飲み屋が異常発達した都市だ。じゃらんの宿泊旅行調査でも、北海道や沖縄を抑え「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」で一位を地味に取る、そんな土地柄だ。冒頭にも書いたように、不味い店や「う〜ん、なんかいまいちだな」と思う店を探すことの方が難しい(ポイントは当たり前のことだが地のモノを扱う居酒屋さんであること)。

だから、四国大陸でも逆におすすめの店を書き出すことが難しい。
いつも行くあの店にあの店・・・そしてあの店。
書き出してしまえば正直キリがないのである(紹介NGの店も多い)。
それゆえ、これまで一年半もの間、鰹を避けて通ってきた。
そして、味覚は人それぞれ。
適当なことはやっぱりちょっと書きにくいのである。

とはいえ、鰹を書かないのもなんかおかしい。
だから、このシリーズでは、お店の紹介はごくごくあっさりといこうと思う。

大橋通り商店街のはずれにある老舗の居酒屋「花鶴」

第一弾として紹介するのは、大橋通りの「花鶴」さんだ。
こちらのたたきはノーマルの「タレ」、最近人気の「塩」といった定番たたきに加え、「塩ダレ」の3種類のたたきを食べることができる。

驚かされるのはその厚み。
普通のたたきは鰹の身にニンニクなどを「添えて」食べるものだが、花鶴のそれは「挟んで」食べれるように身の横腹に切れ目が入っている。
だから、かなり厚く、濃厚な鰹の味をしっかりと楽しめる。

そして、皿の上の風情。
もともと漁師料理にはじまる鰹のたたきは、ずらりと並べたたたきの上にネギやミョウガなどの薬味を敷き、その上からタレをぶっかける豪快なものだが、花鶴のそれは手が込んでいる。
高知の飲み屋さんで見かけに凝った料理はどちらかといえば珍しい。どちらがいいということではなく、鰹のたたきで主役以外のツマたちがきちんと主張している店はそれほど多くはないのである。

そして・・・味は食べてのお楽しみ。まあわざわざ書くくらいなので美味しいんですけど。

鰹のたたきを美味しく食べるなら、やはり土佐酒と。

佐賀と並ぶ鰹の本場中土佐町で銘酒「久礼」をつくる酒蔵では、「鰹のたたきと一緒にたべて一番美味しい酒をつくりたい」と熱く語る蔵人がいた。
もちろんすべての蔵がそういうコンセプトを持っているわけではないが、やはり鰹のたたきと一緒に楽しむのは、土佐の地酒でありたい。
間違っても東北の日本酒や九州の焼酎なんかと一緒に食べてはいけない(と信じる)。

ちなみに筆者のオススメは「」「久礼」「文佳人」「司牡丹(船中八策)」「しらぎく」などなど。
(まあ酒についても「亀泉CEL-24」から入って「文佳人リズール」→「南」→「久礼」→「船中八策」と進めていきたいなどなど勝手な思い込みはあるのだが)

酒と料理は表裏一体。
その土地の料理を食べる時は、その土地の地酒と共にいきたいものだ。
花鶴は、そんな思いを叶えてくれる、高知の「いい」お店のひとつだ(ちなみに花鶴はワインも充実!)。

大橋通り「花鶴」

花鶴

高知県高知市本町3-2-45
☎088-872-3321
日曜ほぼ定休/17:00〜23:30(23:00L.O)

花鶴 高知


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