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四国で演劇をつくることについて その1

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四国で演劇をつくることについて その3

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2013.6.18 

四国で演劇をつくることについて その2

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本題に入るその前に……

さてさて。前回は「ぜひとも実現させたい野望があるんだ!」というところでお話が終わっていました。その野望とは何なのか!をお話ししたいところですがその前に。近々に迫ったぼくのお友だち劇団の公演をご案内いたします。

今度の土日、2013年6月22日と23日に香川県坂出市と高知市で演劇が上演されます。まずは株式劇団マエカブの本公演『嘆きの剣、祝福の鞘と』(http://maekabu.main.jp/nageki/)のご紹介です。
株式劇団マエカブは香川県坂出市を拠点とした劇団で、ちょっと個性的な活動をしています。というのもマエカブはお芝居を劇場の外に持ち出しちゃうんですよね。これまでもうどん屋さんやお寺で公演をしたり、演劇イベント「カブフェス」は高松城跡披雲閣の全体を会場にして開催されました。あらゆる場所を劇場に見立て、早いスパンで短めの作品を上演し続けるマエカブのスタイルは、地方演劇の一つのあり方なんじゃないかなーと思います。
さて今回の作品は書き下ろしのホール公演で、なんと岡山の劇的集団転機与砲との合同企画です。稽古場にちょっとだけお邪魔したのですが、マエカブ作品の見どころとなる派手なアクションは健在で、様々な武器を使った殺陣は見応え十分、稽古場はすごい熱気に包まれていました。

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株式劇団マエカブの稽古風景。倉庫を広く使ってるのがうらやましい。

海を越えた二劇団による、コラボ公演
株式劇団マエカブ(香川県)×劇的集団 転機与砲(岡山県)
「嘆きの剣、祝福の鞘と」

脚本・演出:おかだたかひろ
日程/2013年6月22日(土)19:30開演、23日(日)14:00開演
※2日間 計2公演
※各回とも開場は開演の30分前
場所/坂出市民ホール(香川県坂出市京町2丁目1-13・坂出駅から徒歩5分)
料金/一般シングル前売1,800円(当日:2,000円)、ペア3,000円、学生1,000円
※「ペア」チケットは2名様分(2公演分)のチケットを一緒にご購入いただくことで、お得にご観覧いただけるチケットです。ペアチケットは前売り販売限定です。
※未就学児は無料。

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殺陣はマエカブの仁後さんが担当。丁寧にアクションを指導していました。


続いて我らが高知市の演劇情報です。蛸蔵(「たこぞうですか?」と聞かれることもありますが、正しくは「たこぐら」です悪しからず)では演劇祭KOCHI2013が開催中です。演劇祭とは高知市の劇団がいくつか集まって運営する「高知演劇ネットワーク」が毎年開催しておりまして、一ヶ月から二ヶ月くらいの間に複数の劇団が連続して作品を上演するといった内容です。好評だった演劇祭KOCHI2013もいよいよ6月22日と23日でフィナーレ。最後を飾るのが劇団どっと.の「いつかの食卓」です。
劇団どっと.は高知市佐川町を本拠地に活動しています。元々は佐川町の劇場「桜座」で行われていたカルチャースクールから始まったんだそうで、そのため広い年齢層で構成されるのが特徴です。昨年からは佐川町から飛び出して演劇祭にも参加してくれて、満を持しての高知市進出二作目となるこの作品は、なんとぼくの書き下ろしなのであります!
脚本の依頼をもらって、劇団どっと.のような世代差のあるメンバーでしか出来ないことがいいなと思い、娘、母、祖母の三世代ものを書こうと決めました。家族同士がお互いに気遣いながら、そのために縛り合ってしまう、どこにでもあるような話をちょいとひと捻りしたシチュエーションコメディです。

劇団どっと. 本公演
「いつかの食卓」

[作]松島寛和(劇団シアターホリック)
[日時]6月22日(土) ①14:00 ②19:00
6月23日(日) 13:00
[会場]蛸蔵(アートゾーン藁工倉庫)
[料金]前売1,500円/当日1,800円
[チケット取扱]藁工ミュージアムショップ/高知県立美術館ミュージアムショップ/かるぽーとミュージアムショップ/高新プレイガイド

欲張れば土曜日に高知でどっとを見て、翌日の日曜日は坂出でマエカブを見る、なーんてツアーも可能でしょう。「えー、お芝居を見るのにそんな遠出をするの?」なんて驚くなかれ。例えば先週ですが、ぼくたちシアホリメンバーは水曜日に美輪明宏の「黒蜥蜴」を見て、土曜日には蛸蔵で演劇祭の劇団彩鬼(げきだんいろおに)の「妖燭り哥」(あやとりうた)を、そして僕以外のメンバーは日曜日に香川県四国学院大学のノトススタジオでハイバイ公演「て」を見てきました。新人のなっちゃんは「いつもこんなペースでお芝居見てるんですか?」と驚いていましたが、そりゃそうだ、週に三本はかなりのハイペースです。
しかし、そのハイペースがこのところの四国演劇界にとって特別なことではなくなってきてるのも事実です。先日は、シアターホリック「朝日のような夕日をつれて」の公演日と同日に、四国学院大学の西村先生が主宰するサラダボールの「ハルメリ」が愛媛県松山市で上演されました。松山の演劇人たちの中には「ハルメリ」を見て、ぼくらの芝居のために高知にも足を伸ばしてくださる方が少なくありませんでした。

お芝居をたくさん見るには地方より都会が恵まれているのは明らかですが、地方には「好む好まざるを選ばず何でも見られる」という地方ならではの特権があります。都会は演目が多すぎて、好きなものだけ選んでいても結構な数になる場合があるんですよね。それに比べて高知だけの演劇シーンならば、プロアマ問わずに全部を追っかけてもなんとかなります。ですので「あー、坂出でマエカブがやってるなあ」とか「高知ではどっと.かあ」というように、視点を四国全体に広げるのも選択肢の一つじゃないかと思うのです。四国全体の演劇シーンを知るには、四国演劇情報をものすごい勢いで発信しているブログ「カンゲキ☆あんない」が随分な範囲をカバーしてくれています。もし演劇に興味がわいたら、今度は是非いろいろな街でいろいろなお芝居を見てみてください。好みにあった魅力的な劇団との新たな出会いがありますから。
作り手としても県を超えて劇場へ足を運んでもらえるのは本当にありがたいことです。単純にお客さんが増えるのが嬉しいですね。お客さんの増加は作品のクオリティアップにつながって、作品のクオリティが上がればお客さんに喜んでいただけます。お隣の街までお芝居を見に行こうというお客さんが増えるのは、四国演劇界にとって大きな財産なんです。

また長くなってしまいましたので、野望の話はまた次回に譲るとしましょう。今回は四国演劇最新情報のご案内でした。是非この土日は劇場へ足を運んでみてください。お友だちとお芝居を見て、ちょっと昂揚した気分でご飯を食べて語らうというのは乙なものです。坂出はおいしいうどん屋さんがいくつもありますし、高知のかつおは他では味わえません。お隣の街までちょいと高速を飛ばして観劇ツアーなんていかがでしょう。きっと素敵な休日になりますよ。

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