去年に引き続き、徳島県の西端、四国のほぼ中央に位置し「四国のヘソ」とも呼ばれる三好市で行う芸術祭「マチトソラ芸術祭」が行われます。
平成17年に6つの市町村が合併して誕生した経緯から、自治体としては四国で一番広い面積を誇るだけでなく、各地域によってまったく異なる環境や歴史が残されてる三好市では、それぞれの地域に残されている古い建物に地域性が色濃く現れています。「マチトソラ芸術祭」では、そんな三好市の「“マチ”=阿波池田」と「“ソラ”=東祖谷」と呼ばれる2つの地域で、それぞれで会場となる古民家を巡りながら現代アートの展示やアーティスト本人によるワークショップなどが楽しめるイベントです。
昨年は二日間のみの開催でしたが、今年は各会場をゆっくりまわれるように、開催期間が長くなっています。週末に様々なイベントもありますので、宿泊でのプラン立てをお勧めします。作品展示会場となる落合集落の「桃源郷祖谷の山里」は古民家を活かした一棟丸貸しの宿で、今回は一部の宿にアーティストの作品展示も行っています。
イベントの詳細や各会場へのアクセス方法に関しては、下記公式ウェブサイトよりご確認下さい。
http://machitosora-art.com/
お勧めのイベント/ワークショップをいくつか紹介します。
堀田裕介「foodscape!ワークショップ —美味しい祖谷の風景—」
「食べることは生きること 生きることは暮らすこと」をモットーに都市と地域の架け橋として、生産者と生活者を繋ぐ料理研究家堀田裕介氏が展開する、風土とfoodを融合させた食のモザイクアート「foodscape!」をみんなで作るワークショップが行われます。出来上がった後に、生産者やアーティストを交えた交流会を行います。だれでも参加できるようなので、お子様と一緒に参加しても楽しそうです。
10/19(日) スペースきせる(三好市池田町マチ2467-1)
ワークショップ 13時〜17時終了 参加費なし 人数限定予約制
foodscape!交流会 18時開始〜 参加費1000円 人数限定予約制
都築響一「池田スナック来夢来人トークショー」
スナック文化に造詣の深い、写真家/編集者の都築響一氏に、徳島在住ながらヒップホップ界という社会の片隅で揉まれ育ったスナック白帯 三木佑司氏が指南を受けるレクチャートークショー。以前、にし阿波(脇町-三好の広域)に取材に訪れた事もある都築氏による、地元の人が語らない地域の裏の魅力を話して頂きます。実は三好市池田町は、人口に対してのスナックの数が全国上位に位置していたというスナック天国。夜のマチを歩くと各所からカラオケの音が聞こえてきます。トークショーの後に、スナック巡りをしてみては。
10/25(土)15:30会場/16:00開演/17:30終了
スペースきせる(三好市池田町マチ2467-1)
参加無料 事前予約制