まつりは実は9日からはじまっています
秋葉まつりの大祭は2月11日ですが、実はお祭りは9日から始まっています。
9日午後、お祀りが終わってから御神輿はひっそり静かな別枝の中を下りていきます。
そして一路、岩屋神社へ。この日は一晩岩屋神社で過ごし、10日の深夜に神主さんがご神体を抱えて15mほど離れた旧関所番の市川家へと移ります。
大祭当日の11日、[その弐]でも書いた各集落の練りが岩屋神社に集合し、鳥毛ひねりや太刀踊りなどを披露。
その後、空の御神輿とともに市川家へ移動し、お庭で鳥毛ひねりなどを披露したあとにお神楽があります。
このお神楽の間にご神体は市川家の神棚から御神輿へ移り、そして大石家前、法泉寺、中越家、中越家外の細道、横棒を経て秋葉神社へと向かうわけです。
前日の10日には、沢渡部落で「お通夜」と呼ばれる前夜祭があります。
昔は「練り奉納組」の3組ともやっていたようなのですが、今は沢渡組にだけ残っており、今は10時頃にはお開きになりますがかつては夜通し飲んでそのまま大祭に向かったので「お通夜」というそうです。
お通夜では本番を前に緊張している鳥毛を元気づけたり、子どもの頃を思い出して大人が踊り子の踊りを踊ったり、油売りが出てきたりします。明日はいよいよ、という高揚感にお酒が入って秋葉熱が最高潮になる中で、まつりの伝統が長老から若者へ引き継がれていく重要な場となっていくのです。
当日は各部落を出発した練り奉納組がそれぞれに岩屋神社を目指します。
岩屋神社の下からも上からも、トントンチキチ、トンチキチの太鼓の音と笛の音が響き渡り、さぁ来た、今年も来た、と私の心も高鳴ります。
先に到着した順に鳥毛ひねりや踊りを踊ってまつりのはじまりはじまり。その頃にはもう沿道に人がびっしり。私も人波に揉まれながら、一生懸命背伸びをして練りを追いかけます。
どうか今年もすばらしい一日になりますように。一年で一番寒い時期、人も車もいっぱいでご不便おかけしますが、見に来てくださった方は100%「来て良かった!」と言ってくださいます。皆様のお越しを心よりお待ちしています。
秋葉祭り
毎年2月11日開催
岩屋神社:9時~9時30分頃
市 川 家:9時40分~10時30分頃
法 泉 寺:11時30分~1時頃
中 越 家:1時30分~2時頃
秋葉神社:2時30分~3時30分
http://www.town.niyodogawa.lg.jp/life/life_dtl.php?hdnKey=776