2つの行列、3つの組。
秋葉まつりの行列(この行列は「練り」と呼ばれる)は大きく二つに分けられ、道具持ちや御神輿などの先頭集団と、その後に続く練り奉納組という集団があります。
練り奉納組は秋葉神社の上にある霧ノ窪集落を主とする「霧ノ窪組」、秋葉神社を含む祭りの舞台となる本村部落を中心とする「本村組」、そして岩屋川を隔てた沢渡部落を中心とする「沢渡組」の3つの組から成っています。
3つの組それぞれに踊り子や鳥毛、油売り、柳、幟、笠、悪魔(鬼面)、鳴り物(お囃子)がいて、見慣れないとどれも同じに思えますが、踊りや鳴り物の調子が微妙に違ったり、衣装の色も違います。
鳥毛の房の色で見分けるのが一番わかりやすいでしょう。紫が霧ノ窪組、赤が本村組、白が沢渡組です。お互いがライバルでもあり、どの組も他の組に負けまいと練習を積み重ねます。

霧ノ窪組の鳥毛ひねり[紫] Photo:Naoya Takemura
![本村組の鳥毛ひねり[赤]](http://459magazine.jp/info/wp-content/uploads/2014/01/akiba_honson-820x1233.jpg)
本村組の鳥毛ひねり[赤] Photo:Naoya Takemura
![沢渡組の鳥毛ひねり[白]秋葉祭り](http://459magazine.jp/info/wp-content/uploads/2014/01/akiba_sawatari-820x1230.jpg)
沢渡組の鳥毛ひねり[白] Photo:Naoya Takemura
子どもたちは他の地区から
地区に子どもがいない今、踊り子は下流にある森地区や長者地区から来てもらっています。毎年各組の世話役が小学校の先生、保護者などと相談して子どもをスカウトしますが、基本的にはそのときにたまたま入った組がその子が一生関わることになる組、となるわけです。その子が親になったときには特に何もなければ自然と親と同じ組に入ります。元々はその地区で生まれた子はその地区の組に入るだけのことでした。それが叶わなくなった今でも、新しい形の中で同じように伝統は親から子へ引き継がれていきます。
秋葉祭り
毎年2月11日開催
岩屋神社:9時~9時30分頃
市 川 家:9時40分~10時30分頃
法 泉 寺:11時30分~1時頃
中 越 家:1時30分~2時頃
秋葉神社:2時30分~3時30分
http://www.town.niyodogawa.lg.jp/life/life_dtl.php?hdnKey=776