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学生たちの香川愛を感じた「ラバーズKitchen」

[秋葉の里からトントンチキチトンチキチ♪其の弐]練り奉納組

2014.1.28 

[秋葉の里からトントンチキチトンチキチ♪其の壱]秋葉さんに魅せられて。

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秋葉まつりとは

毎年2月11日、高知県仁淀川町別枝(べっし)地区で行われる《秋葉まつり》。
火の神様として知られる「秋葉神社」のひとつであり、その総本宮は静岡県浜松市にあります。
火災がなによりも怖れられたその昔、全国各地でこの神様《火産大神》は祀られており、別枝地区へは平家の落武者佐藤清巌が勧請したと伝えられています。

しかしながら別枝に祀られた秋葉の神様はとても「お力」が強く、不吉なことが度々起きたといいます。そのため、その「お力」を鎮めるためにと地区内を点々とし、やがて関所番を務める市川家へと祀られた後、1794年に秋葉神社が建立され遷されました。
秋葉祭りは、この時に年に一度は家へ帰ってきてほしいという市川家の願いから、

    ゆかりの地を旅する祭礼

として始まったのです。

霊験あらたかな別枝の秋葉の神様の名は高知県内だけでなく愛媛県久万高原町にまで伝わり、たくさんの信者さんがおられます。
消防団の参拝も多く、「隣の家まで燃えたけどうちは助かった」などの御利益話の一方、過疎化高齢化でお祭りの存続が危ぶまれ始めた頃には、いっそのことお祭りをやめたらどうかと言った人の家が火事で焼けた、といった話もあります。

時代絵巻のような行列

まつりは、地区の3つの集落(本村、霧ノ窪、沢渡)からそれぞれ「本村組」、「霧ノ窪組」、「沢渡組(さわたり)」といわれる3つの《練り奉納組》を出し、岩屋神社に集合するところからはじまります。

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沢渡地区を出たばかりの行列

そこから「練り」と称する行列を構成し、山間部の集落や茶畑を縫いながら、ゆかりの地たる岩屋神社、市川家、法泉寺、中越家を経て秋葉神社へ、4キロの道のりを6時間かけてゆっくりゆっくり向かっていのです。

行列は鼻高(はなたか)と呼ばれる天狗面を先頭に、神官御神輿、妙技を披露する鳥毛、かわいい子どもたちからなる踊り子、世話役、獅子、太鼓かきなど総勢200名にも及び、さながら時代絵巻のよう。

《秋葉祭り》の形がいつ整ったかについては定かではありませんが、衣装や行列用の道具一式は、土佐藩家老として当時この付近一帯を治めていた佐川町の深尾のお殿様がくださったそうです。

大石家の前を通過する行列 秋葉祭り

大石家の前を通過する行列

たくさんの人の支えがあってなんとか続けられている

練りが200人、と簡単に書きましたが、現在別枝地区の住民は100人いるかいないかで、しかも8〜9割が高齢者です。まつりにはさらにたくさんの裏方も必要ですから、もちろん地区だけでは行えない状態です。
そのため、地域の出身者や元踊り子たち、踊り子の保護者らが中心になってまつりを動かしているのが現状です。
そして、この状態はもう何十年も前からのことで、少しずつルール変更を繰り返しながらなんとか危機を乗り越えてきたのが実情なのです。

私は2002年にたまたま仕事でこの別枝地区に関わることになり、その中でお祭りが大変だという話を聞いて安易に「手伝いに行こう」と考え、地区の方にお話しをしたら「そんなに簡単な話ではない」とあっさり断られてしまいました(後で知ったのですが、それまで関係のない人間が祭りに関わったことはなかったそうです)。

そして、断られた、という話をとある方にしたら、別枝出身の知り合いがいるからと紹介してもらったのが現仁淀川町長である大石弘秋さんでした。当時大石さんは県庁で課長をしていたのですが、ぜひ来てもらいたいということで、まず秋葉神社祭礼練り保存会を紹介され、会長から「祭りは奉納組三組で構成されている。各組を回ってまずは顔なじみになって、話はそれから」と言われました。

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少しでも怪しまれずにすむように、友人を募って「によど雑木団(ざつきだん)」というグループを結成。
一番最初だけ会長が連れて回って顔つなぎしてくれましたが、あとは自力。

会長の言葉を胸に、白い目を向ける方もいる中、めげずに通いました。ようやく皆さんが笑顔で迎えてくれるようになるまで3年、向こうから手伝いを頼んでくれるようになるまで5年かかりました。10年経ってようやく「雑木団があったから、踊り子の保護者に手伝ってくれるよう声をかけようとなったときも、みんながすんなり受け入れられる下地ができた」とまで言ってもらえるようになりました。今では保護者の方々は地区にとって大切な助っ人です。

結局、これも秋葉の神様のお力だったのか、2005年に仁淀川町へ移住。

今は部外者と関係者の中間の立場になり、華やかなお祭りの裏に見え隠れする様々な問題や課題も見えてくるようになりました。ますます過疎化高齢化が進んでいる別枝地区では2008年に「秋葉の里を元気にする会 えんこ巌」という地域グループができて、その役員も務め、祭りの時期以外も別枝に関わるようになりました。

最初はただ祭りの熱気に浮かれていただけですが、今はどうやってこの祭りを存続させていくのか、陰ながら、そしてたまには手を突っ込みつつ見守っています。

これから2月11日の大祭に向けて、別枝の日々を綴らせていただこうと思います。

秋葉祭り

毎年2月11日開催
岩屋神社:9時~9時30分頃
市 川 家:9時40分~10時30分頃
法 泉 寺:11時30分~1時頃
中 越 家:1時30分~2時頃
秋葉神社:2時30分~3時30分
http://www.town.niyodogawa.lg.jp/life/life_dtl.php?hdnKey=776

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秋葉の里からトントンチキチトンチキチ♪ 12345


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