いきなり本題!
この連載を始めた野望というのは他でもない、徳島で活動する演劇人と知り合いになりたい!ということなのでした。
なーんて大げさな言い回しにしたところで、前回の最後にフワフワと腰砕けな感じで漏らしてしまっているので、読者の皆さんも「はーそうですか」といったところでしょう。しかし本当なのだから仕方ない。得てして真実とは腰砕けなものであります。
そもそもこの連載をお引き受けしたのも、四国大陸の、四国全体を一つにしたグローバルな視点での新しい価値観に、大きく共感したからでありました。
実際、数年前からぼくの所属してます劇団シアターホリックは、着々と遠征計画を続けておりまして、松山、高松、広島と県外公演を実現してきました。
そしてそして今度の秋に高知市蛸蔵で「ふたまわりフェスティバル」と称しまして、なんと2週連続の大型企画を催行するのでありますよ。日程は11月23日24日、そして一週間後の11月30日12月1日です。
1週目は祝20周年演劇祭として、広島から劇団Tempa、愛媛県松山市からボンヤリマドグチ、香川県坂出市からこのコーナーには2回目の登場となる株式劇団マエカブが、蛸蔵で新作を上演してくれます。20周年て何が20周年なの?って、ぼくの演劇生活がとうとう20年なんですよ。いやあ時間が経つってあっという間ですねえ。
2週目はシアターホリックの第20回目の本公演「休みの庭」を上演いたします。これはぼくの演劇生活を振り返る総決算的な作品です。シアホリメンバー総出演に加えて、TRY-ANGLEの前田澄子、高知工科大学演劇部ドラマティックタイムから光國裕大、マエカブから高木康男くんと藤井茉美ちゃん、それから愛媛大学医学部演劇部世界劇団から本坊由華子(愛称ぼんちゃん)と、これまでもシアホリで振付を担当してくれてきた愛媛県の舞踏家zooが客演してくれます。シアホリ発の大所帯で稽古場は楽しい雰囲気になってますよ。
徳島の演劇人求む!
はい、長々と自劇団の次回公演について宣伝してきたわけなんですが、そうなんです、これだけたくさんの街から演劇人をお招きしているというのに、徳島の名前が出てこないんですよ! ぼくはねえ、さみしいんです。できれば徳島の演劇シーンで活躍する皆さんとも仲良くしていきたいじゃないですか。
まだ見ぬ作品と出会いたい。そしてまだお会いしてない演劇人たちと話がしてみたい。これには「友だち100人できるかな?」みたいな能天気な気持ちもあるんですが、本音を言えばある種のエゴイスティックな理由っつーか、気を抜くとグングン伸びてくる自分の鼻を適度に折りたいという、洒落た言い方なら自浄ってんですかね、そんな意味もあるんです。だってそうじゃないですか。知らない街で知らない人がすごい芝居をやってるって知ったら、調子に乗ってる場合じゃねえな!と思いますよそんなの。
徳島のみなさん! これを読んだら「俺たち演劇やってるぞー!」「ここにいるぞー!」と、是非とも名乗りを上げてください。そんでぼくたちと仲良くしてください。
スケジュールがあえば舞台も拝見しに参ります。そしてこのコーナーでレポートします。
そしてそして、もしよろしければ、僕たちの芝居も見に来てください。
一番近いところでは、10月26日27日に香川県高松市あかつきホールで株式劇団マエカブ主催の演劇イベントでリーディングをやります。
徳島からだと高松は比較的近いですよ。
そしてわれわれの本公演は11月下旬に高知市蛸蔵で。ぜひ来て。来て欲しい。その来て欲しさが昂じてこちらはなんと、「徳島演劇人全員をご招待」というのをやります。ふたまわりフェスティバルの全作品を、徳島の演劇人(自称で構いません)の皆さんに無料で見ていただこうという、大盤振る舞いの大サービスです。ただ、当日は料金をお支払いのお客様から優先的に座っていただきますので、客席へは最後の最後にご案内となります。そして満席の場合は、スタッフルームから見ていただくことになります。扱いはあまりよろしくありませんが、無料で見放題です。「我こそは!」という方は劇団までメールくださいませ(要予約でお願いします!)。今後とも仲良くなる名刺がわりに、僕たちのお芝居(と仲間たちのお芝居)をご覧ください。
それではまた次回!