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宮脇慎太郎「曙光 ~ The Light of Iya Valley ~ 」

《愛媛》文学の町 松山で、古本屋めぐり

2015.12.11 

内子町五十崎、天神産紙工場にみる、大洲和紙の魅力。

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女性職人による丁寧で確かな和紙漉き技術

愛媛県内子町の小田川沿いで、大洲和紙を漉く天神産紙工場。
この大洲和紙の歴史は正倉院文書に出てくるほど古く、昔から良質な書道半紙や障子紙などが生産されています。
その品質は当時から高く評価され、江戸時代には大阪などに出荷されて大洲藩の中心産業として繁栄し、明治時代には小田川沿いにたくさんの工場が並ぶようになります。
ちなみに、内子町にありながら「大洲和紙」と呼ばれるのは、かつてこの和紙づくりが大洲藩の主要産業のひとつだったからなのです。

道を挟んで売店と工場があります。

道を挟んで売店と工場が並びます。

工場内。趣があります。

工場内。趣があります。

この工場は大正初期に創業し、手漉き和紙工場としては当時日本一の規模を持つ大規模工場となりました。
現在、この工場内で作業するのは、全員が女性。
体力のいる作業ですが、この方たちの努力で、今でも伝統的な和紙漉きの技術が受け継がれています。
また、400年の歴史を持ち、毎年5月5日に小田川沿いで開催される「いかざき大凧合戦」で使われる凧も、ここで漉かれています。

原料を保管する倉庫。

原料を保管する大きな倉庫。

原料を水に晒します。

原料を水に晒します。

原料についたごみを手作業で取り除きます。

原料についたごみを手作業で取り除きます。

紙を漉く職人さんも今は少ないですが、現在20代の女性若手職人さんが2名います。
熟練の職人さんは、現在文化財の補修に使われる和紙を漉いていて、若手の方ははがきサイズの和紙や色和紙を担当し、和紙漉きの腕を磨いています。

熟練の職人さん。大きな木枠を揺すって紙を漉きます。

熟練の職人さん。大きな木枠を揺すって紙を漉きます。

一枚一枚丁寧に重ねていきます。

一枚一枚丁寧に重ねていきます。

中央の機械で脱水。

中央の機械で脱水。

鉄板の上で乾燥させて和紙が完成。

鉄板の上で乾燥させて和紙が完成。

半紙や障子紙以外に、ここで漉く色和紙はやさしい色合いのものが多く、「女性が漉いた和紙」ということが、見た目からも触り心地からも伝わってくるようです。

和紙の魅力を存分に伝える「大洲和紙会館」

工場向かいには、和紙製品を販売するお店「大洲和紙会館」があります。

お店正面。こちらも風情ある佇まい。

お店正面。こちらも風情ある佇まい。

店内には、高品質な半紙や障子紙、カラフルな小物など、大洲和紙を中心としたさまざまな和紙が、所狭しと並でいます。

奥行きのある店内。

奥行きのある店内。

カラフルで種類豊富な和紙小物。ラベルも味があります。

カラフルで種類豊富な和紙小物がずらり。ラベルも味があります。

いろいろ使えそうな「花びら紙」。色ごとに紙を引き出すのもわくわく。

いろいろ使えそうな「花びら紙」。色ごとに紙を引き出すのもわくわく。

半紙もいろんな種類があって、違いを比べられます。

半紙もいろんな種類があって、違いを比べられます。

その空間にスパイスを加えるのが、社長直筆のPOP。

沼井社長の人柄がにじみ出た、ユーモアあふれるメッセージがいろんなところに貼られていて、店内を見て回るだけでも楽しめます。

よくある質問には、直接聞かなくてもPOPで答えてくれます! 職人さんの紹介も。

よくある質問には、直接聞かなくてもPOPで答えてくれます!
職人さんの紹介も。

入り口にも、こんなメッセージが。

入り口にも、こんなメッセージが。

いつも明るい沼井社長。

いつも明るい沼井社長。

お店の皆さんもとても気さくで、何でも親切に教えてくれるので、和紙のことや内子のこと、いろいろ話しながら過ごせます。ここに来れば、この工場がなぜ今も変わらず和紙漉きを続けられているのか、その理由が分かる気がします。

 

和紙と木蝋で栄えた内子町。
その意味でも、和蝋燭に続きここもまた、内子に来たら必ず訪れてほしいスポットの一つです。

工場から歩いてすぐ、小田川沿いを散歩するのもおすすめ。

工場から歩いてすぐ、小田川沿いを散歩するのもおすすめ。

天神産紙工場

〒795-0303  愛媛県喜多郡内子町平岡甲1240-1
TEL 0893-44-2002
営業時間 8:30~17:00
定休日  お盆・正月
駐車場あり

愛媛県喜多郡内子町平岡甲1240-1


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