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四国クラフト、札幌に上陸!SHIKOKU CRAFT 2013

[セトゲイの島を行くー3]女木島の夜を楽しむ法

2013.8.17 

[セトゲイの島を行くー2]“男木島” アート・トリップ

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いざ “めおん2” に乗って、灼熱の男木島へ!

高松港から『めおん2』に乗り込み、女木島を経由し約40分。総面積1.37㎢、人口約200人の小さな島『男木島(おぎじま)』に行ってきた。高松港から男木島までは片道500円。ワンコインで行ける島だ。

瀬戸内国際芸術祭の夏会期が開幕し、週末ともなれば大勢の乗客で賑わう『めおん2』。この『めおん2』はフォトジェニックなフェリーで、紅白ボディーはどこを切り取ってもかっこいい。島まで行かずとも『めおん2』自体がアートだ。「トイレ」の文字なんて大竹伸朗ばりのタイポグラフィである。

夏の瀬戸内はとにかく暑い。遠くから訪れる友人は、地中海のように夏でもカラッと過ごしやすいイメージでやって来るが、そんなことはない。昔学校で「瀬戸内は地中海性気候」と習った気もするが、残念ながら亜熱帯だ。その暑さはこの猫たちを見れば一目瞭然。猫も溶けるレベルである。猫といえば佐柳島(さなぎじま)のイメージだったが、この男木島にも猫が多い。そして皆いい面構えをしている。

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男木島といえばオンバ(乳母車)。迷路のような路地を、オンバを押したお婆ちゃんが歩いているイメージだ。がしかし、港でお婆ちゃんが乗っていたのは、なんとも形容しがたい3輪の乗り物だ。トラクターのようでもありターレ(築地で走ってるやつ)のようでもある。背面には『WINBULL YAMAGUCHI』の文字。後から調べたところ、どうやら兵庫県加東市の会社が制作しているらしい。サイトを見ると約40万円。結構いいお値段である。 ちなみに楽天でも売っている。

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話がそれたが、まずは高台にある豊玉姫神社(とよたまひめじんじゃ)にお参りをする。豊玉姫命を祀り安産の神様として信仰を集める神社で、島民から“玉姫さん”として親しまれている。タコの祝い旗がかわいい『村上商店』の横にある大きな鳥居をくぐると、いきなり石段とオオテ(石積の塀)が立ちはだかる。平地の少ない男木島ならではの光景だ。玉姫さんまでは、美しい小道と石段をひたすら登る。体中から汗が噴き出すが振り返れば絶景だ! ここからの夕日はきれいだろうな。

村上商店の横が参道の入口。古くて立派な鳥居がある

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半日で回れる男木島のアートを紹介!

お参りを済ませたのでアートも紹介しなくては。男木島は小さい島なので、半日で全ての作品を見て回ることができた。その中から印象に残った作品を紹介したい。

まずは栗真由美さんの『記憶のボトル』。島の記憶を小瓶に封入し光を当てるインスタレーションだ。計算された配色が美しく、入った瞬間に圧倒される。懐かしのオリーブくんとも久しぶりの再会。ちなみに『オリーブくん』とは、1993年の東四国国体で、徳島の『すだちくん』とともにデビューしたゆるキャラだ。同期の『すだちくん』がニューヨークに行っているのに対し、オリーブくんは…。

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山口啓介さんの『歩く方舟』。ただかわいいだけではない。青と白の模様が意味するものは。そして力強く向かう先はどこなのか。いろいろ考えさせられる。

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西堀隆史さんの『時の廊下』。讃岐の伝統工芸である和傘の骨組みが美しい。

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TEAM男気の工房。島の大漁旗や祝い旗はここで作られている。毎日祝い旗を掲げている村上商店さん(上記参照)のためにスペアも。

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休校中の男木小中学校を、アーティスト集団『昭和40年会』が好き放題やって開校した男木学校。僕より15歳年上の少年たちが作った秘密基地だ。会期中は様々なワークショップやパフォーマンスなど、充実したプログラムを実施。小学校からやりなおしてきます。

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パルコキノシタさんの『お楽しみ会室』。足下のスイッチを押すと、ミラボールが回り爆音で音楽が流れる。

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松蔭浩之さんの『移動に注意を要する教室』。こんなにストレスが溜まる卓球は初めてだ…

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男木学校を後にし、ちょうどお腹が空いてきたところで目に飛び込んできたのは、『民宿さくら』の看板。「冷房中」「せとうち暮らし」「たこ飯」「ビール」の文字。スルーできるはずがない! 吸い込まれるように店内に入り、さくら色のたこ飯をビールで流し込む。うまい! ご主人に島のことをいろいろ教えていただき、南果歩さんサイン入りたこ壷まで見せていただいた。今日はいい日だ。

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男木島は島自体がアートだ。もう少し涼しくて虻さえいなければ、こんなにいい所はないのだが…。
最後に散策中に見つけた島のアートをご紹介。

▼郵便局の看板がもはやアート
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▼切実な願いがアートに昇華している…気がする。
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▼こいつ…動くぞ!
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▼さっきの三輪車。結構速い!
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▼夏だーーーー!
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▼水色の帽子と前掛けがかわいいお地蔵さん
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▼軽トラもアート
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▼さらば男木島。いい島だったな。また来るよ(涼しくなったら)。
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瀬戸内国際芸術祭

瀬戸内国際芸術祭2013 アートと島を巡る瀬戸内海の四季

http://setouchi-artfest.jp/
夏|7月20日[土]—9月1日[日]44日間
秋|10月5日[土]—11月4日[月・休]31日間

[開催地]瀬戸内海の12の島+高松・宇野
直島/豊島/女木島/男木島/小豆島/大島/犬島/沙弥島[春のみ]/本島[秋のみ]/高見島[秋のみ]/粟島[秋のみ]/ 伊吹島[夏のみ]/高松港・宇野港周辺

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