高知県立美術館で「安部泰輔展 シャガール世界」が開展しています。
安部泰輔(あべ たいすけ)さんは大分県在住の現代美術家。安部さんは、古着やハギレ布をつなぎ合わせて、来場者が描いた絵をもとに、ミシンを使って「世界に一つだけのぬいぐるみ」を創作するユニークなアートプロジェクトを全国で展開しているアーティスト。
今回は、高知県立美術館収蔵のシャガール・コレクションとのコラボ。シャガールをモチーフに安部さんが会期中展示会場でずっと作品を作り続け、制作されていく様子が間近で観られます。制作された作品たちはまるで絵からぬいぐるみが飛び出してくるよう。会場内にはぬいぐるみがにぎやかに溢れます。
また館内スタッフも小さなぬいぐるみバッチをつけ、スタッフ自身が作品となります。まさに会場あちこちが安部ワールド。
毎日10名限定のワークショップも開催されていて、参加者が描いた絵をもとに安部さんがぬいぐるみを制作、絵と一緒に展示して、会期終了後には参加者のもとに絵と作品が届けられます。
高知県民にとっては特に新鮮さがないシャガール作品。安部さんの作品を通して改めてその魅力を発見してほしいというのが本展の狙いでもあるのだと思いますが、その意図に反して、シャガールを完全に租借してしまった全く新しい作品としてシャガールから飛び出してきたぬいぐるみ作品を観ると、もはやコラボではなくなってしまっているところがステキなのではないかと思います。
「安部泰輔×シャガール 安部泰輔展 シャガール世界」
【日時】2013年7月7日(日)〜9月3日(火)9:00~17:00
【観覧料】一般350円(280円)・大学生250円(200円)・高校生以下無料 雨天決行
【場所】高知県立美術館
【HP】http://www.kochi-bunkazaidan.or.jp/~museum/
【お問い合わせ】高知県立美術館/[TEL]088-886-8000